本当は＿Misako side ページ11
.
先生に仕事を頼まれ、
秀太と2人で資料室に向かう。
.
末「……」
何も喋らず、ただひたすら、作業をする秀太。
聞きたいことがたくさんあるのに、
たくさんありすぎて、何からいえばいいのかわからない。
実「ねぇ」
末「ん？」
実「なにがあったの？」
末「なんで、何かあった前提なんだよ(笑)」
そーやって、笑った秀太。
そーやって、作った笑顔で笑った秀太。
実「○名前のこと傷つけて、なにがしたいの」
末「あいつが勝手に傷ついてるだけだろ」
冷たくそう言った。
無表情でそう言った。
実「うそつき。心の中では、そんなこと絶対思ってないくせに」
そこから、秀太は、何も言わなくなった。
資料室には、紙が動く音しか聞こえない。
沈黙が続いた。
実「……」
でも、会話をしてなくても、この空気は、気まづくない。
末「なぁ」
実「なに」
末「○名前のこと頼んだ。守ってやってくれ。」
実「急になに」
末「○名前のことになると冷たいのは、変わんないな」
実「いや、ただ、あんな真っ直ぐな子を傷つける人が大嫌いなだけ」
末「そ。まぁ、そういう事だからよろしく」
実「自分で守りなよ。自分の守りたいものなら自分で守りなよ。」
末「俺も、そうしたい。」
実「ならなんで。意味わかんない。」
末「これ以上は、言えない。けど、頼む」
実「何かあるのは、分かった。でも、○名前は、秀太にしか守れない。」
末「宇野ちゃん、ほんとに、○名前のこと好きだな(笑)」
今度は、微笑んでそう言った。
そして、資料室を出て行った。
秀太の仕事は、もう、終わって、
私の分も終わる頃だった。
廊下を歩いていく秀太に、
実「にっしーに取られてもしらないから！！」
こう言った。
秀太は、何も言わなかった。
振り返りもしなかった。
ただ、背中が小さく感じた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
airi(プロフ) - らささん» お返事遅くなってしまい、申し訳ありません。本当ですね。ありがとうございます。直しておきます。ありがとございます！ (2020年5月21日 1時) (
レス) id: 334900bbc9 (このIDを非表示/違反報告)
らさ - はじめまして、らさです。 真ちゃんからのLINEのトークのところで、夢主が『授業に集中しなさい』返信するけど前のページで“2週間前に夏休みになった”と書いてありました。夏休みなのに授業がある学校なのか気になったので確認・返信をよろしくお願いします！ (2020年3月18日 0時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！出します！もう少し、お待ちください……！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 43542d0e12 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 秀太くん達は、もう出さないんですか (2019年2月23日 5時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：airi x他1人 | 作成日時：2017年5月26日 0時
