しあわせの予感 (ページ12)

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カップルっぽい？ページ12

色んな話をしていたら、あっという間に到着。

水族館の、少し暗い感じすごい好きなんだよね。

隆二さんに手を引かれて、水族館のチケットを買う。

お財布を出そうと鞄を開けたら、

隆二さんの右手に軽く制された。

隆二「はい。」

当たり前のように奢ってくれる隆二さん。

「そんな…悪いです、お金出します」

隆二「いいから。

今日は俺がAちゃんを楽しませるからさ。笑

だから、素直に奢られてよ。」

そう言って優しく私の頭を撫でる隆二さん。

「ありがとうございます…っ」

隆二「うん、それが聞きたかった。」

はははって笑いながら「どれから見よっか～？」

ってワクワクしてる隆二さん。(笑)

なんか、可愛いな～笑

「隆二さん、私、あれ好きなんです。

なんだっけ…ニモのやつ！」

隆二「カクレクマノミ？」

「それです！あれ、見たいなぁ。」

隆二「よし、じゃあカクレクマノミから見よっ

か。」

パンフレットを覗き込む隆二さん。

でも照明が暗くて、最近目が悪い隆二さんにとって

は読みづらいらしく。

隆二「ごめん、Aちゃん、俺見えなーい。読める？」

そう言われて、私も隆二さんが持つパンフレットを

覗き込む。

隆二さんは背が高いから、自然と背伸びの体制にな

るわけで。

傍から見たら、寄り添ってパンフレットを覗き込ん

でる感じ。

近くにいた女子高生3人組が、

「ね！あの人たちすごいお似合い。やばくない？」

「やば！めっちゃ画になる～」

「いいなーうちもカレシ欲しい～」

なんて私たちを見ながら話してて。

幸い隆二さんは、

「カクレクマノミ見たらさ、サンショウウオみ

よ！」

なんて嬉しそうに言ってくるから、聞こえてなかっ

たんだと思うけど……

やっぱり、私たちってカップルに見えるのかな？

そう思ったら、嬉しい半分すごい照れくさくて。

照れ隠しに、隆二さんの背中をパンッ！って軽く叩

いて。

「行きましょう隆二さん！」

今度は逆に私から手を繋いだ。

隆二「びっくりしたぁ～笑」

そう言いながら繋いだ手を何回か握り返してくる隆

二さん。

手を握るだけで、こんなにドキドキして、嬉しいな

んて。

隆二さんに恋してるんだ、私。