43、過去 ページ1
Aside
ザッザッザッ！
「…っ、はぁ」
調子狂いそう。
なんなの、あの人っ…。
会ったこと無いのに、「そうかなぁ」みたいなふにゃっとした返事しかしないし。
何故か黙ってると思ったら、声だとか変なこと言って、私の過去を知っているような口ぶりで話し出した。
私の声が聞こえる、なんてことも言っていた。
『「君の声が聞こえるんだ！何が壊れていくの？何が崩れていくの？何が苦しいの？悔しいの？辛いの？何が、痛いの？」』
すがりつくように、知りたいという欲求がまるで隠れてなかった。
『「ねぇ！…何が、恐いの？」』
｢…っ」
私の足はその言葉で止まってしまった。
棒のようになって動けない。
「…なんで…知ってるはずないじゃない」
私は、大人たちに囲まれていたの。
殺されそうになっていたの。
だから子供が体内にいるという時点でありえないんだ。
そう、そうなんだ。
「ふぅー…はぁ」
自分に言い聞かせるように、小さく深呼吸をする。
あの人は、私のことを知らないと仮定しよう。
彼は私を「覚えていない」と言ったのだ。
この小さな島の中で、知らない人などいないと思っているのなら、知らないと言わなかった彼のその反応は納得出来る。
しかし、「声が聞こえる」という言葉を私は理解できない。
壊れていくとか、何が苦しいのとか、その言葉は別として、
「来るな」や『人と関わってはいけない理由』という私の心の中を…私がその時考えていたことを彼は言ったのだ。
「……」
ごめん、チャクロ。
不思議というより、気味が悪い。
？「おや？あなたは…？」
「！！」
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姫乃(プロフ) - 鈴さん、ありがとうございます！そんなー！嬉しいです！読んでくださるだけでもありがたいのに、面白いだなんて、楽しみだなんて！！中間考査中にも更新出来たらしますね！ (2018年5月10日 0時) (
レス) id: 9a7901e607 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すごく面白いです！！いつも楽しみにさせてもらってます。更新頑張ってください！応援してます！ (2018年5月9日 22時) (レス) id: 8f94786c83 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - ああ！！��(ﾟДﾟ)ありがとうございます！忘れていました！！！ (2018年4月15日 16時) (レス) id: 12f13cd074 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月15日 16時) (レス) id: c7490cab95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2018年4月15日 16時
