黄色の畑 (ページ21)

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ようへいside

まだ意識が半分のたなっちをなんとか車に乗せて家へ向かう

たな「うぅぅー…」

やふ(たなっち、すごい泥酔してるけどなんかあったんかな…)

やふ「たなっちー、ほら俺ん家着いたよ行くよー」

たな「は、はい…肩貸して貰っていいですか…？」

やふ「はいはい、じゃあとりあえずソファに座ってて」

たな「ほんとすいません…」

やふ「いいよいいよ。ほい、水。
で、なんかあったの？」

たな「いや、俺もあんま、覚えてなくて。なんか勢いで飲んじゃってたみたいです。」

やふ「そうなんだ。たなっちにしては珍しいね」

やふ(まだ顔赤いな…酔い冷めてないっぽい)

たな「俺もどうかしてました……あ、ようへいさんに聞きたいことあったんすけど、いいですか？」

やふ「お、いいよいいよ」

たな「ようへいさんって、実際あいりちゃんの事どう思ってるんですか…？」

やふ「あいりちゃん？？どうって言われても…」

たな「じゃあ直球で聞きますけど、少なくともあいりちゃんの事恋愛対象として見てます？」

やふ「えぇ？いや、えっと、俺は…よくわかんないよ…あの子はまだ高校生だし、俺はこんなおっさんだし。」

たな「じゃあ、俺あいりちゃんの事狙ってもいいですよね」

やふ「ね、狙う？？え、たなっちあいりちゃんの事好きだったの？」

たな「はい、好きです。俺、真剣なんで。」

やふ「いや、でもその、法律的にも色々とさ…」

たな「それ言ったら女子高生の家に上がり込んでるようへいさんも同罪じゃないですか？」

やふ「確かに…笑」

たな「それに俺、あいりちゃんが成人するまで待つんで。それくらいの覚悟でk……zz」

やふ(真剣な顔したまま寝ちゃった…それにしても、たなっちにそんな思いがあったなんて。かなり本気っぽいし……応援しなきゃな)

応援…？たなっちとあいりちゃんを…？

なんだ、この違和感、胸のモヤモヤ。