黄色の畑 (ページ19)

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たな (今日は確かあいりちゃんのバイトの日だから、行ってみるか)

1人でラポールへ向かう
カラン、という音を立ててお店に入ると

あいり「いらっしゃいませ。あ！たなっちさん、こんばんは。」

たな「やっほー。行くって言ってからすぐ来ちゃいました」

あいりちゃんの前のカウンター席に腰掛ける

あいり「いえいえ、待ってましたよ。ご注文は何にしますか？」

たな「あー、じゃあビールを…」

あいり「かしこまりました。」

少し経ってからビールが渡される

あいり「ところで、たなっちさんはよく音楽聴くんですか？」

たな「んー、俺は比較的色々聴くかな。『彗星』みたいなロックバンドも聴くし、アイドルとかYouTubeの歌い手さんとか。」

あいり「なるほどなるほど。私も大抵は日本のバンド聴いてるんですけど、女性アイドルの曲もちょくちょく聴いてます。」

たな「え！そうなんだ。俺は……」

そこからしばらく話しながらペース良く飲んでいたらしっかり出来上がってしまった。そして話は変わりに変わって畑のメンバーの話に。

あいり「確かに、智貴さんは何でも出来そうですよね」

たな「そうなんだよ～。大食い企画でもいっつもあいつに負けてさ～。それに比べてようへいさんはおじさんだから全然食べないんだよ」

あいり「ふふ、苦しそうにしてるようへいくんすぐ想像できます」

ようへいさんの名前を出した時少しだけあいりちゃんの顔が明るくなったのを俺は見逃さなかった。

(あいりちゃん、ようへいさんの事好きなのかな。てか、くん呼びだったっけ…)

あいり「それでようへいくんが……ってたなっちさん聞いてます？？眠いですか？」

たな「んん～。眠い…」

たな(ようへいさんの話になるとすごい嬉しそうに
話すし…)

あいり「もーたなっちさん、そこで寝ちゃダメですよー」

たな「は～い……………………………………………

なんで、ようへいさんばっかり……」

あいり「………え？」