早く追いつきたい③ (ページ7)

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今までのこと② ページ7

飛鳥side

京都の空気ってなんか東京とは違う気がするな〜
表には出さないけど
意外と楽しんでるんだな〜って言うのが
自分でもわかる。

山下「えっ、A？大丈夫？」

やまのその焦った一言に気づいて
やまのほうを見るとAは大号泣で過呼吸状態。

飛鳥「A！？どうしたの？」

山下「声かけたらこの状態で、、」

「もう、、っｸﾞｽｯ、、いや、、っ」

なんか苦手なものでも見たのかと思って
周りを見たら中学生4人組と目が合った。

『うわ！あれ齋藤飛鳥じゃん！』

『本物だ！A絶対気ひこうとしてるw』

あれだ。あの人たちが原因だ。

飛鳥「A〜、ちょっと中戻ろうか〜」

できるだけ優しく声をかけて
やまと2人で控え室まで連れていった。

空き部屋に連れて行って
もうその場にAを座らせた。

「うわぁぁぁぁん」

山下「飛鳥さん、、」

飛鳥「ちょっと真夏呼んできてくれない？」

山下「分かりました」

やまに真夏を読んできてもらう間に
私はAを抱きしめて背中を撫でた。

しゃくりあげるAは
まだ呼吸がうまくできていない。

飛鳥「怖かったね」

そう声をかけることしかできなかった。
Aには元々友達もいて学校が嫌いではなかった。

私には分からないけど
それが辛いことだってことは私でもわかる。

真夏「A！どうした？」

飛鳥「やまちょっとAのことお願い。
真夏ちょっといい？」

山下side

飛鳥さんと真夏さんが
お話している間にAと二人きりになった。

「こわいっ、、、」

背中を撫でていたAがさっきと同じように
抱きついてきた。

外から飛鳥さんと真夏さんが話す声が聞こえてくる。

いじめ、、。

私も過去に言葉で色々言われてきた。
この小さなAも同じ経験をしたの？
初めて知った。

真夏side

飛鳥「さっきやまと3人で外いた時に
急にあの状態になっちゃって
確実じゃないんだけど近くに
中学生4人組がいてAの名前知ってたから
もしかしたら、、」

飛鳥に呼び出されて
Aに何があったのか緊張して聞いてたら
びっくりした。

多分飛鳥の言っていることであっていると思う。

真夏「ちょっととりあえず声かけてみてもいい？」

飛鳥「お願い」

そして部屋に戻った。

真夏「美月ありがとう」

飛鳥「やまちょっと戻ろう？」

山下「はい、A大丈夫だからね」

美月が優しく声をかけてくれた。