早く追いつきたい (ページ46)

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助けてくれたのは…② ページ46

七瀬side

真夏の家に招待されて
お仕事終わりに家に向かう途中
男性2人に絡まれている女の子を見つけた。

まだ小さい女の子に恐怖を与えるだけじゃん…。

私も怖かったけど
そんな小さな子を放っておけなかった。

七瀬「警察呼びますよ。」

その一言で男性2人は逃げていった。

だからといってその子の恐怖が無くなるわけはなく、
その場に一気に崩れ落ちた。

見るからにまだ中学生。
小学生にも見えるくらいの小柄な子。

大丈夫？と声をかけて顔を除くと
そこには見慣れた顔があった。

卒業する時に尊敬してます。また会いたいです。と
言ってくれた子。

真夏の妹だった。

過呼吸になっていたから落ち着かせて
とりあえず家に早く返すことを優先させた。

まだ恐怖感が取れてなさそうで
後ろを振り返っていたから
その小さな手を取った。

真夏の家が見えてきたところで
Aちゃんの足が止まった。

七瀬「どうした？あとちょっとでお家だよ？」

「なんか痺れる…手と目が変なんです…」

過呼吸の後遺症的なものが出ていて
不安そうな顔をしていた。

七瀬「過呼吸になっちゃったからかな〜
抱っこしてあげるから目瞑ってな」

小柄なAちゃんは簡単に持ち上げられた。

少し安心出来たような表情が
妹みたいで可愛かった。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

真夏「は〜い！」

奥から真夏の声がする。
久しぶりに会うから楽しみだな〜。

真夏「なぁちゃ〜ん…え？」

七瀬「久しぶり〜！
あ、なんかね、近くで男の人に絡まれてて
過呼吸になっちゃって後遺症的な感じだったから
そのまま連れてきたんだけど…Aちゃん？」

真夏「寝てるね笑
そんなことあったんだ、ごめんありがとう。
あ、抱っこ代わる！あがって〜！」

真夏にAちゃんを預けて
久しぶりの真夏のおうち。

真夏の肩の上に見えるAちゃんの寝顔。
安心できるといいな。
トラウマになっちゃうかな…。