ちょっとずつ�� ページ5
真夏side
4期生との顔合わせの日。
みんなには妹がいるとは言わずに
今日を迎えた。
初々しい自己紹介でみんなが名前を言っていく。
ついにAの番だと思ったけど
名前を言う前に過呼吸になっちゃって。
飛鳥とあやめちゃんに助けてもらったおかげで
薬を持って外に出ることができた。
「A、ゆっくり息して。吸ってー吐いてー」
一緒に呼吸しているとAは落ち着いて
私の方に体を預けてきた。
楽屋に連れて行ってソファに座らせる。
声をかけて頷いてはいるけど
目の焦点は全然合っていない。
しばらくして顔合わせが終わったらしく
1期生が戻ってくる。
飛鳥「真夏の妹なの？」
「そうなの。迷惑かけてごめんなさい。」
高山「全然大丈夫よー！体調どう？」
「うーん、なんか疲れちゃったみたいで。」
白石「もう今日お仕事ないし連れて帰ったら？」
「ごめん。そうさせてもらう。」
1期「お大事にー。」
みんなは普通に体調が悪かったのと
緊張が混ざってこうなったと思っている。
説明しようかと思ったけど
Aの体調が心配だったので
また別の日に私から説明することにした。
Aを抱えて4期生の楽屋に向かう。
ｺﾝｺﾝ。
「失礼します。4期生のみんなさっきはごめんなさい」
清宮「大丈夫なんですか？」
「うん！疲れちゃったみたいだから
今日はお先に失礼します。みんなもお疲れ様！
これから一緒に頑張ろうね！
あ、あやめちゃんさっきはありがとう。」
筒井「全然です！お大事にしてください！」
4期生のみんなにさっきは言えなかった言葉を伝えて
家に向かう。
家に着いてベッドに寝かせる。
なんだか2年前を思い出す。
Aが心配だったので
私もスタッフさんに謝罪の連絡をして
Aと一緒にベッドに入る。
意識がはっきりしてきたのか
私の手をぎゅっと掴んできた。
A「ごめんなさい…。」
その言葉を繰り返してAは泣いた。
その時はオーディション受けさせたことが
間違いだったのかなとも思った。
明日は1期生全員いるし
ちゃんとお話しよう。
そう決めた。
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作者名：そら | 作成日時：2022年3月13日 0時
