早く追いつきたい (ページ34)

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怖くて③ ページ34

真夏side

雨降ってるしいくちゃんとAだけだし
と思ってゆる着のまま家を出た。

一応というか絶対必要になるから
解熱剤もちゃんと持って
いくちゃんの家までの道を急ぐ。

玄関チャイムを鳴らすと
いくちゃんはすぐにドアを開けてくれた。

真夏「お邪魔しま〜す、久しぶりだ〜」

生田「雨の中ごめんね〜」

真夏「いやいやこっちのセリフ！」

生田「真夏来たよ〜？」

いくちゃんの後ろにくっついて
ほっぺを赤くしているAだけど
怖いものは怖いらしくて
ずっといくちゃんにくっついているらしい。笑

真夏「あー、、体調悪そうだね、、
多分力入ってないと思うから
一旦ソファまで行ってもいい？」

生田「ちょっと前に落ち着いたんだけど
今度は体調の方に出てきちゃったみたいで、
A〜ちょっと揺れるけど我慢してね〜よいしょ」

いくちゃんに抱えられて
ソファまで逆戻り。
私は手洗いを済ませて2人の元に向かう。

真夏「Aー、辛いねー、怖かったね」

ゆっくり言葉をかける。

生田「真夏〜お水持ってきたー」

真夏「ありがとう〜A、いくちゃんが
お水持ってきてくれたからお薬飲んで帰ろ？」

生田「外雨降ってるし止むまで居ていいよ」

いくちゃんが気を遣って言ってくれたから
有り難くもう少し弱くなるまで待たせてもらおう。

生田「A、お布団の方に行こっか？」

「いくぅ…」

甘えたなAはいくちゃんと
手を繋いで寝室に連れていかれた。

いくちゃんに台所を借りて
起きた時にちょっと食べて薬を飲めるように
軽く料理をした。

15分ほどしてもいくちゃんが帰ってこなかったから
私の方から寝室に向かうと
Aのお腹に手をあてて寝ている
いくちゃんの姿があった。

いくちゃんも疲れてるよね。
申し訳なかったな。

急いで台所に戻っていくちゃんの分の
うどんを作っていくちゃんには
軽くおかずも作っておいた。

何個かは作り置きとしてラップをして
冷蔵庫へ。

しばらくすると寝室のドアが開く音がした。