早く追いつきたい (ページ32)

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怖くて① ページ32

Aside

今日はお仕事が早めに終わったから
家でゆっくりしようと思って
家に帰ったらすぐにベットに飛び込んだ。

何かが光ったと思って目が覚めたんだけど
空は薄暗い。

ﾋﾟｶｯ………………ｺﾞﾛｺﾞﾛ

「えっ…うそ…」

光の正体は雷だった。
私は雷が大の苦手。

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ……

毛布にくるまって音を塞いでも
聞こえてくる嫌な音。

…ﾋﾟｶｯ…ｺﾞﾛｰﾝ

少し納まったと思ったら
家のすぐ近くで落ちたらしくて
光ってから音までがすごく早かった。

「…こわいよぉ…ﾋｸｯﾋｸｯ」

ﾋﾟｶｯ

次光が見えた時には家を飛び出していた。

雨も強かったけど傘なんて持ってる場合では
なかった。
誰かにぎゅーってしてもらって
大丈夫だよって言ってもらいたかった。

お姉ちゃんから緊急の時にはここに行きなって
言われてるところがある。

生田side
今日は外で撮影の予定だったけど
土砂降りが理由で延期になった。
だから家に帰って見たかった映画を
見ることにした。

…ﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…

生田「ん…？」

寝落ちしてしまっていたらしくて
映画はとっくに終わっていたけど
チャイムの音で目が覚めた。

荷物頼んだっけ？
雨の中申し訳ないと思って小走りで
インターホンの方に向かうと
宅急便ではなく、
びしょびしょになったAの姿があった。

生田「A！？どうした！？」

「い、くた、ﾋｸｯ、さんー…ﾋｸｯﾋｸｯ」

生田「今行くから待っててね！」

泣いていた理由を聞く前に
とりあえず家に入れてあげないと。

…ｶﾞﾁｬ

生田「A、どうし…た」

名前を呼んで玄関を開けると
Aはすぐに飛びついてきた。

生田「1回奥行こう？ね？」

抱きついているAの体は
冷えきっていたのでとりあえず
リビングまで連れていった。

そういえば雷凄かったな、、

生田「タオルとってくるね」

「ううん…ﾋｸｯﾋｸｯ」

生田「だって寒いでしょ？」

「怖い…ﾋｸｯこわいよぉ…ﾋｸｯ」

生田「…雷が怖いの？」

Aは雷が怖かったらしく
タオルは一緒に取りに行くことにした。

お風呂に入らせたかったけど
気持ちが落ち着くまでは
隣に座って声をかけていた。

とりあえず連絡しないと…

誰に？ってもちろんあの人ですよ。