顔合わせ ページ4
筒井side
今日は先輩方との顔合わせの日だ。
とても緊張する。
自己紹介で何を言うかは決めていたけど
頭が真っ白になりそうだった。
それより私の隣にいるAは
もっと緊張していそうな感じ。
顔色が良くなくて震えている。
学年は一緒だけど歳は1個下のA。
顔合わせの準備が出来て立ち上がる。
Aが動かないから手を繋いで
一緒に先輩方がいる部屋に向かう。
「A、大丈夫だから。」
声はかけたけど緊張しすぎていて
多分聴こえていない。
部屋に入ると
今まで画面越しに見ていた先輩方が
並んでいた。
自己紹介が始まってどんどん
私の順番が近づいてくる。緊張する。
「中学1年生14歳の筒井あやめです。
よろしくお願いします。」
ありきたりな感じでしか言うことが出来なかった。
緊張で泣きそうだったけど
先輩方が笑顔で迎えてくれた。
次はAの番。
A「……え…っと…ちゅうがく…ﾋｯ…いち…ﾋｯ」
案の定泣いてしまったけど様子が変。
大丈夫？と声かけて背中をさすったら
Aはその場にしゃがみこんでしまった。
ずっと苦しそうに呼吸をしている。
そしたら先輩方が駆け寄ってきてくれた。
その中でも1番冷静に対応していたのは
真夏「A！ゆっくりだよゆっくり呼吸！」
慣れているかのように対応する真夏さん。
そういえばAは秋元だよね。
もしかして。
真夏「ごめん、あやめちゃんだっけ？
Aのバックの中に呼吸器あると思うから
持ってきて欲しい！」
「え、あ、はい！」
飛鳥「一緒に行こう。」
飛鳥さんに連れられてAの薬を取りに行く。
飛鳥「バックどれかわかる？」
「これです！…ありました！」
飛鳥「よし！戻ろう。」
「真夏さん！これ！」
真夏「ありがとう！
ごめん、ちょっとだけ抜けるから続けてて欲しい。」
そう言って真夏さんはAを抱えて
部屋から出ていった。
その後は何事もなく自己紹介が終わった。
自己紹介が終わって
たくさんの先輩がお話してくれた。
優しい先輩方に囲まれて幸せだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そら | 作成日時：2022年3月13日 0時
