早く追いつきたい (ページ24)

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やればできる⑤ ページ24

飛鳥side

飛鳥「ちょっと！」

慌ててAに駆け寄った。

「…飛鳥さん…私が悪くて…」

飛鳥「いやあんた体熱すぎるよ？」

「ちょっとだけ怠くて…でも全然…」

飛鳥「スタッフさん、何話してたんですか？」

スタ①「いや、こいつ調子乗ってるから。」

スタ②「こいつのことを思って言ってたんだ。」

飛鳥「じゃあ突き飛ばしたのはなんですか？」

スタ「……。」

「私が…声かけたから…ごめんなさい…」

飛鳥「とりあえず冷えるから違うところに行こう。」

スタッフさんには腹が立っていたけど
Aがもう限界に近かったので
スタッフさんは無視してバスに戻った。

飛鳥「後ろの席使っていいから横になりな？」

Aはもう支えていないと
立っていられなかったので
ずっと横で支えながら歩いた。

「お姉ちゃん…お姉ちゃん…」

Aは意識が朦朧としている中で
真夏のことを呼んでいた。

飛鳥「真夏のこと呼んでこようか？」

「…飛鳥さん行かないで…」

飛鳥「ふふ笑」

「…飛鳥さん、ごめんなさい…
スタッフさんに…言われたこと…気にしちゃって…」

飛鳥「何も悪くないから。もう喋んないの。
体温計とかも取ってこないとだから
真夏も呼んでくるからちょっとだけ待っててね。」

急いでみんなのところに戻ると
真夏の方から声をかけてきた。

真夏「A知らない？居なくなっちゃって。」

飛鳥「ちょっと色々あっていまバスで休んでる。
真夏の事呼んでたから行ってあげて。
体調悪いみたいだったから体温計とか持っていくね」

真夏「わかった。ありがとう。」

真夏は話が終わってすぐにバスの方に向かった。
選抜発表の時も1人で隠れて泣いてるし
今日のことだって1人で抱えているし…。

まだ13歳なのに全部1人でやろうとするなんて
負担が大きすぎる。
真夏だけで見るわけにもいかないし
もう乃木坂のメンバーなんだから
私にも面倒みる義務がある。

真夏side

全体カットを見た時に
Aが体調悪い時にする顔をしていたから
体調悪いのかなと思った。

カットを見てOKが出たので
Aに体調を確認しようとしたけど
また居ない。焦って探しても見つからない。

飛鳥が外に出てたみたいで
Aとも仲良いから聞いてみたら
バスで休んでるみたい。

やっぱり体調悪いらしいから
急いでバスに向かった。