早く追いつきたい (ページ11)

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ばれませんようにページ11

Aside

次の日の朝。

真夏「Aー！レッスン行くから準備してー！」

お姉ちゃんの声で目が覚めた。
ベットから降りようと手をつくと痛みが走った。

「うわぁ忘れてた…」

手首を見ると少し腫れていた。
大きめの服を着て隠すことにした。

今日はライブのための練習の日。
実際の会場と同じくらいの広さのところで
歌ってみる。
お姉ちゃんにはばれずに家を出ることが出来た。

「おはようございます…」

真夏「みんなおはよう！」

メンバー「おはようございます！」

筒井「A、おはよう。着替えに行こう！」

「ごめん、先に行っててーあとから行くから」

賀喜「なんかやることあるの？」

「うーん、ちょっとね。」

2人には申し訳ないけど
一緒に着替えたらばれちゃいそうだから
あとから1人で着替えに行くことにした。

こっそり持ってきた痛み止めを今のうちに飲む。

飛鳥side

今日は楽屋に早めに着いた。
時間があったので本を読んでみんなが来るのを
待っていた。

少し経つとメンバーが揃い始めて
着替えに行こうと思って着替えを持って
立ち上がるとあやめんとかっきーとAが
着替えに行こうとしていた。

それを見ているとどうやら
2人が誘っているけどAは断っている。
いつもなら喜んで行っているのにな。

その後もAの様子を見ていたけど
なにやら薬を飲んでいる。
体調が悪いのかと思って聞きに行った。

飛鳥「ねぇ、体調悪いの？」

声をかけた瞬間Aは明らかに動揺した。

「え、いや全然！元気です！」

飛鳥「じゃあなんで着替えに行かないの？」

「いや、なんとなく…」

飛鳥「じゃあ着替えに行く？」

「…はい…」

このままじゃ行かないと思ったから
手を掴んで一緒に行こうとする。

「いたっ…」

飛鳥「え、ごめん大丈夫？ってこれどうしたの？」

Aの手首をみたら腫れていて
熱をもっていた。

事情をきくと昨日転んだらしくて
その時に怪我したから隠そうとしていたらしい。

飛鳥「今日マイクも持つし
これテーピングしないと余計痛めるから
医務室一緒に先に行こう？」

Aは困った顔をしたけど
どうしようもないと思ったので
連れていった。

軽い捻挫だったようでテーピングをしてもらって
一緒に着替えに向かった。

「飛鳥さん、ごめんなさい…」

飛鳥「全然大丈夫、無理しないでね」

Aは無理する癖があるから
ちゃんと様子を見ないといけないな。