03 ページ3
「……お前まだレポート出してなかったのか」
「やんのダルい」
こんな会話から始まった幼馴染からの鬼指導。
お前……この前のすっぽかし忘れた訳じゃねぇんだからな??
「はい、睨む暇あんなら手動かせ。今日中に終わん
無かったら1週間お菓子禁止な」
「わー、なんか手が波に乗るように動くよ!
てか誰がデブやねん」
「だって3キロ増えたって嘆いてたろ?」
「何故三ツ矢サイダーがそれ知ってんだよ」
この男は三ツ谷隆。腐れ縁の幼馴染である。
母性豊かなお母様であり、私はこの人に育ててもらいました!!多分頑張れば母乳出るんだと思う。
「あれ、お前こんなぬいぐるみ持ってたか?」
「この前里子に迎えたの」
へー、Aが里親なんてお前も可哀想にな、とポメ子(クマのぬいぐるみ)を哀れんでいた。うるせぇやい、お前に哀れまれる筋合いはないわ。
そんなこんやで鬼指導も終わり、嵐のように去っていった三ツ矢サイダー。
で、私は部屋で漫画を呼んでいたのだが……。
ウィィンと、機械音が微かに聞こえた。
何の音だろうと、顔を向けると。ポメ子が此方を見ている。
ウィィンと、ポメ子の目から音が出た。
「ふんぬっっ!!!」
咄嗟に私はポメ子に目潰しをして、三ツ矢クズサイダーに鬼電した。
「どうした?」
「ポメ子に謝れっ!!!」
「それはお前が潰したんだろ」
「ほら見てる!!現場熟知してんじゃん!!
盗撮やん、お前ストーカーかよ!!」
「そうだけど?」
「もう人間怖い!!」
まさか幼馴染までストーカーになっているとは……、これは大分手遅れなのかもしれない。
「ちなみにポメ子だけじゃねぇぞ?」
「は?」
「ゴン十郎に、キャサリン、ミカヅキモ」
「何故歴代の里子を……ちょい待て貴様まさか」
「昨日の寝顔も可愛かったな」
もちろん今までも、と付け加えて笑う三ツ矢クズキチガイサイダー。
「縁切ってもよろしい?」
「ん?拉致監 禁されたい?」
「私らズッ友だもんな!!」
ああ神様。
私に普通の友達をください。
今度、コイツ自身に目潰ししてやろう。そう決意した。
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年8月3日 20時