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「……お前まだレポート出してなかったのか」

「やんのダルい」

こんな会話から始まった幼馴染からの鬼指導。
お前……この前のすっぽかし忘れた訳じゃねぇんだからな??

「はい、睨む暇あんなら手動かせ。今日中に終わん
無かったら1週間お菓子禁止な」

「わー、なんか手が波に乗るように動くよ!
てか誰がデブやねん」

「だって3キロ増えたって嘆いてたろ?」

「何故三ツ矢サイダーがそれ知ってんだよ」


この男は三ツ谷隆。腐れ縁の幼馴染である。
母性豊かなお母様であり、私はこの人に育ててもらいました!!多分頑張れば母乳出るんだと思う。


「あれ、お前こんなぬいぐるみ持ってたか?」

「この前里子に迎えたの」

へー、Aが里親なんてお前も可哀想にな、とポメ子(クマのぬいぐるみ)を哀れんでいた。うるせぇやい、お前に哀れまれる筋合いはないわ。




そんなこんやで鬼指導も終わり、嵐のように去っていった三ツ矢サイダー。




で、私は部屋で漫画を呼んでいたのだが……。




ウィィンと、機械音が微かに聞こえた。
何の音だろうと、顔を向けると。ポメ子が此方を見ている。









ウィィンと、ポメ子の目から音が出た。






「ふんぬっっ!!!」

咄嗟に私はポメ子に目潰しをして、三ツ矢クズサイダーに鬼電した。









「どうした?」

「ポメ子に謝れっ!!!」

「それはお前が潰したんだろ」

「ほら見てる!!現場熟知してんじゃん!!
盗撮やん、お前ストーカーかよ!!」

「そうだけど?」

「もう人間怖い!!」


まさか幼馴染までストーカーになっているとは……、これは大分手遅れなのかもしれない。




「ちなみにポメ子だけじゃねぇぞ?」

「は?」

「ゴン十郎に、キャサリン、ミカヅキモ」

「何故歴代の里子を……ちょい待て貴様まさか」

「昨日の寝顔も可愛かったな」

もちろん今までも、と付け加えて笑う三ツ矢クズキチガイサイダー。








「縁切ってもよろしい?」

「ん?拉致監 禁されたい?」

「私らズッ友だもんな!!」








ああ神様。









私に普通の友達をください。









今度、コイツ自身に目潰ししてやろう。そう決意した。

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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年8月3日 20時

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