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サークルの飲み会を終えて、1人寂しく自宅のアパートへ軽い足取りでスキップしていた。
その飲み会で可愛らしい女の子が居たので、猛アタックしたところ連絡先をゲッツ!!次の週末に遊びに行こうかなどと話もした。マジ天使。隠していないので言うが、私は可愛い女の子に目がないのである。
そんなハッピーな余韻に浸っていると
コツ
コツ
足音が聞こえてくる……。多分私の後ろの方から。
あれ〜おっかしいぞ。だんだん早くなってない???
これは逃げた方がいいかもしれない。
だってこんな夜遅くにこんな裏通りでランニングする人いますかね!?あ、いたらごめんなさい。
……が、その人物はイリュージョンしたのかとでもいう程の速さだったのか、気が付けば隣にいた。
足の速さに驚きで恐怖も吹っ飛び…………
は、しなかったけれど。
いや、普通に怖いわ。
思い切って走ってもいいだろうが、この速さに勝てる自身は1ミクロンも無いので困った。
もしかして、友達?さっきの天使ちゃんだったりして。天使ちゃんならその足の速さでも許せる。
チラッと横を見る。
「あ、やーっとこっち向いたな〜」
「エ」
いや知らん。誰やお前。
こんなピンク髪な派手野郎知らねぇよ。
「お前さ、式の日いつがいーとかあんの?」
「……はい?」
「は?式の日だって。俺らの結婚式♡」
私は宇宙を背負った。
出会って数秒で結婚式???え、今ってそんなにスピード婚進んでたの???にしても会話の切り出し方可笑しくないっすかね???
「……まず貴方誰ですか?人違いじゃあり
ません?」
すると、さっきのニコニコ顔は何処へやら。急に真顔になる。情緒不安定か。
「あ?お前の春千夜だろーが」
「なーるほど、話の通じない春千夜さんですね」
あれ、これ待って。
今気づいたけど……この人不審者だよね??
何普通に会話してんだろ私。警察呼んだ方が……
「それに、お前の事は部下に調べさせたし間違え
てねーよ?Aチャン?」
「その部下ヤバイっすね」
「は?何?浮気?俺以外の男見るとか許さねーから
な?」
「理不尽の宝箱やぁ」
その後このようなのが続くが、その春千夜とやらは電話で呼び出されたらしく、「次会う日まで式の日考えておけよ」と言われた。
……これ、もしかしてストーカーとかになるのかな?
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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年8月3日 20時