隊長のサボり ページ3
『隊長、またここにいたんですか。』
「おおA、今度はなんだ?」
『あのですね、書類仕事をこちらに丸投げしないでくれませんか?お酒を飲むのも程々にしてください。』
ここはエンジェルズシェア。
私は仕事を丸投げした隊長を追い、わざわざここへ出向いたのである。
「ん?もしや俺に手伝って欲しいのか?」
子供に尋ねるような口ぶりで聞いてくるサボり…コホン、隊長はわざとらしく聞いてきた。
『…いい加減にしないと溺死させますよ。』
「おお怖い怖い。じゃ、旦那。今日も美味かったぜ。」
旦那、もといディルックさんは私に同情の目を向ける。
私はペコリと頭を下げると隊長のもふもふを引っ張った。
『ほら、早く行きますよ。』
「分かった分かったから。離せ離せ。」
『信用出来ない人の言葉は同じく信用出来ません。』
無理やり引っ張っているとその時視線を感じた。
『隊長、なんですか。』
「A、お前…」
『…?』
隊長はじっと私を見た。
「少しふくよかになったか?」
ゴッッ…!!
「ぐはっ?!ごほごほっお前どこからそんな馬鹿力出やがる?」
『レディに対して失礼ですね…!全く何故騎兵隊長がこんな人なんでしょうか。無駄口叩いてないで早く行きますよ。』
「お前ももう少し可愛げがあったら良かったのになあ。」
『溺死します…?』
「すみません。」
────これから始まる物語は一体ハッピーエンドかバッドエンドか。
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作者名:きの | 作成日時:2022年7月25日 0時