おいぴい牛乳【宮侑】

バレてる ページ39

｢は？｣


彼のあっけに取られた顔を見て自分が言ってしまった言葉に後悔する。何言ってんねん…


今、私で侑に八つ当たりしたわ
ようわからんけど付き合って欲しくないって思ってしまった。


でもまだ訂正はできる、





『えーと、可能性あるん？ってことや』



｢あ、あぁ…

確証は無いからなんとも言えんのや｣




『そっか…』




苦い笑顔をこちらに向けた。その瞬間
侑の瞳に私が映った、街灯の光が彼の目を輝かせる。
その光った瞳に移る私は酷く悲しい顔をしていた。




そこで悟ったんだ。





嗚呼…私、侑のこと好きやわ。





でも叶わない恋なら心の内に閉まってお…





｢なぁ、ひとつ聞いてええ？｣





侑が口を開く






｢俺の話聞いて、嫉妬…したやろ？｣




『……は？』





｢あれ？ちがった？｣と恥ずかしいそうにしている侑をみる。けれどその｢は？｣は違くて、なんでわかったんだっていう…






｢さっき、付き合えると思ってるか聞いたやろ

その時の表情や声が悲しそうにしてた気が…



あら｣





侑は途中で言葉を残し急にニヤついた顔をしだす。


そして一言





｢顔、赤いねんな｣



『え』





顔が…赤い？なんで…図星だったから？
いやでも暗くて顔は見えないと思うのに、なんで？





｢表情で、わかるで｣







侑は急に人の心を読むのが上手くなったらしい。

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