おいぴい牛乳【宮侑】

帰り道。 ページ37

『あー楽しかった！』



あの後ゲーセンやなんやらで遊び尽くした私達。夕方になりそろそろ帰ろうと言うことになった




｢ほな、送るわ｣




そう言って侑は私の手を引いて皆より1歩前に出た。皆何も言わず手を振るだけ。今日の侑はようわからんな





『侑、今日はおかしいねんな』


｢どういうことやねん｣




なんというか




『怒ったり、優しくなったり…情緒不安定か』



｢え、なに生理中の彼女を慰める謎の彼氏感｣





『なんで性別転換してんねん。逆やろ』





｢ははっ｣の笑い声は聞こえるけど顔自体は苦笑い。目すらわらっていない。やっぱり今日の侑はおかしい。




ずっと繋がれている手。そこから滲み出る太陽みたいに暖かい体温が何故か私を高揚させる。



この気持ちは一体？





｢なぁ、寄り道してもええ？｣



『おん、どこ行くん？コンビニ？』




｢ちゃう｣重い一言を放ち指さしたのは誰もいない公園。侑は私の手を離し、1人先にベンチへ腰を下ろす





『なんや、休憩か？』



｢ま、そんな感じや｣




侑の隣に座り、夕暮れの空を見渡す。黙りしたままこのなんにもない空気が続く。




何か話題を出した方がいいのか。なんか
謎に気まずいな






そんな時、隣で息を｢すぅ｣と音が鳴る
















｢なぁ…好きな人おる？｣

深い底におるで→←屁理屈じゃないって！

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