おいぴい牛乳【宮侑】

シェアハピ！ ページ35

『あ、クレープあるやん』



買い物を済ませ、大通りをぶらり、と他の店を見ながら歩いていた。その途中にクレープ屋の出店があり思わず声を出してしまった。






｢クレープ…！｣


｢治、ヨダレ出てる｣



クレープと聞いた瞬間、治君の目が光だし獲物を狩るような顔をしだす。野獣か。





『ちょっと休憩しよや〜』



｢賛成、俺も休憩したいわ｣




そう言って治君と同タイミングでクレープ屋に向かう。さすが治君





『なににしよかな…』




｢めちゃ迷うな、うーん…｣


『治君は何で迷ってるん？』



｢イチゴブラウニーかマンゴーレアチーズケーキ｣




あーそれ私も気になってたやつ。




『じゃあ、シェアしよや

私はマンゴーレアチーズケーキ買うわ』



｢ええの？他のとか頼まんで…｣



『おん、私もそれ食べたかった奴やし
シェアした方が得やん』






｢おぉ…！これぞシェアハピや｣



｢そやな、シェアハピや｣





｢お前ら速いわ！｣と怒りながらこっちに来る侑を横目で見ながら治君とクレープを頼む。






｢イチゴブラウニーとマンゴーレアチーズケーキください｣




｢950円になります｣




治君が頼んでくれたのでその後ろでお金を準備していると治君はすまし顔でまとめて払った。
これは後払い系やな




『治君、頼んでくれてありがとうな

ほれお金』



｢ええよ、シェアハピしてくれたお礼やから｣





『いやいや、私もシェアハピ状態やから』





そう言っても治君は受け取ろうとはしなかった。中身までイケメンやこの子。やだ感動

治君にお礼を言ってクレープ屋を貰った。














｢シェアハピ、シェアハピうるさいねん

なんなん、踊りでもするんかアイツら｣



｢いやそれは多分パッキーじゃないと無理だと思う｣









｢お前らはクレープ頼まんのか…？｣

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