おいぴい牛乳【宮侑】

双子再来。 ページ23

『おい、ツムソン』


｢もう3日過ぎたわ、その呼び名やめろ｣



侑から軽くチョップを食らう。侑は軽いつもりだろうけどチョップって割と頭に響かない？まぁ、ええわと自販機に行こうと思い席を立とうとした。





｢あ、自販機いくん？｣



『おん』




｢じゃあ、おいぴい牛乳買ってきてくれん？｣


『ええよ』




まあ、いつものようにおつかいを頼まれる。別に嫌じゃないからええけど。しかし、今日は様子が違った自販機が
めちゃくちゃ列ができていて何故か、何故か混んでいる。は？なんなん



イライラしながらも待ち。やっと番が回ってくる。
やっとだわ、なんでこんな混むん？





『ええっと…侑がおいぴい牛乳で

私は…』





今日はリプソンにしよかな？とおいぴい牛乳とリプソンを買う。自販機の取り出し口から取り、階段を上がろうとすると肩にチョンチョンとつつかれた。




誰や、と思い振り向くと振り向いた方の頬が刺さる




え、刺さる？












｢お、引っかかった｣



『あ、治君』




私の頬に刺さっているのは治君の人差し指で
その引っ掛けた本人は嬉しそうな顔もせずただただ真顔なイケメン。え、なんなんこの人？侑とは逆でクール過ぎん？






｢こないだ、おいちい牛乳貰ったやん？

それのお礼においぴい牛乳なんやけど貰ってくれへん？｣






まさか、わざわざ私に買ってくれたってこと？






『え、ええのに…。侑の金やし

あんま経済的には変わってへんよ？』



｢いや、気持ち的にな？


ちゃんとお返しはせんとあかんやろ、だから貰ってや｣





そう言って私の前においぴい牛乳を差し出す。まぁ、そこまで言うなら断る理由もないし…。せっかくおいぴい牛乳が貰えるんだから貰っちまおう。




『おおきに』





お礼を言って、治君の手に持っているおいぴい牛乳を受け取ろうとする。















が、


後ろから何かにグイッと引っ張られる。



え？これは引力か何かか？でも引っ張られてんの襟なんやけど、まって首しまって死にそうなんやけど…

こわ！！






｢おいサム！

なにしてんのや！｣









え…侑？

サムの阿呆！！→←スナソンとツムソン。

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