おいぴい牛乳【宮侑】

なんだこの展開！【侑side】 ページ20

やばいやばいやばいやばい




やってしもうた。決して下心があった訳やない、ただ疲れたからで…それでAの肩で休めたらええなぁと




ちょっと！ちょっと願望があっただけや！下心ちゃうぞ





顔を上げてAを見るとほんまもう…
なんて顔してんねん。






耳まで淡い赤に染め上げてチラリと俺を見れば直ぐに逸らす、それの繰り返し。額には汗が少し浮かび、荒くなった吐息が俺を襲う。





なんか…目がチカチカしそうや。



潤ったヤツのの唇が、少し恥ずかしそうにしてるお前が
全部の仕草が愛おしいと思えてしまうAが…








あかん…ほんまおかしくなりそう。









『そんなｯ…見んなや』





そう言って顔を腕で覆うA。その腕の隙間から見えるAが真っ赤で熟した林檎みたいだ。






｢っ…すまん｣





な、なんなん今の! 今 きゅん ってなった気がする、なんや きゅん って！kynか、kynや！




何も分からない感情、ただ分かるのはひたすら激しく打つ脈や心臓、Aの事しか考えられなくなってしまったこと。








え、俺……





『侑…もう居なくなったんちゃう？』



何かわかった気がしたが、Aの声に反応して一瞬に消し去る。…人、更衣室を見ると人っ子一人いなくなっていて静まった更衣室が見える。





いつの間に…







｢…出よか｣


『おん』






ロッカーを強く押し、熱かった空気から一気に開放された感じ。少し名残惜しくも感じるが自分には何故名残惜しく感じたか謎であった。






『あ！

また散らかしおって!!』




｢あーあ。やり直しといこか｣









『ほんまアイツら！！』









結局はAのペースに持ってかれた。

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