BASS ページ3
脱衣所からでも伝わるふわりと香る入浴剤の匂いに、思わず口角を上げた。
英、入れてくれたのかな、なんてことを考えながら、服を脱ぐ。
…正直、彼との関係には困惑している。
姉弟である以上、やっぱり許されないことだし、いけないことなんだと思う。
だけど、何処か拒めない私がいて。
「ねぇ、早くしてよ。いるんでしょ？そこに」
『う、うん』
反響しながら聞こえる声に、少し戸惑いつつ返事をする。
もう何回か入っているけど、やっぱり少し恥ずかしくてバスタオルを巻いた。
扉を開けると、浴槽でゆったり落ち着いていた英が。
入浴剤の乳白色で奥が見えないにしても、彼の体が前見た時よりもしっかりとしていることは分かった。
「…何、姉さん。顔赤いよ」
まるで悪巧みをしているかのような黒い笑いを向けながら、バスタオルを抑える私の腕に触れる。
余計に熱が顔に集中するから、やめてほしい。
『か、確信犯、でしょ…』
「なんのこと？てゆーか、何でバスタオル巻いてるの」
『い、一応…』
「ま、いーや。入りなよ、寒いでしょ」
そういう彼の表情は、妙に艷やかで。
引かれた腕に押され、彼の体の中にすっぽり収まる形で浴槽に入った。
背中で彼の心臓の音を感じながら、ゆったりと彼に身を任せる。
「じゃ、もうこれいらないよね」
『え？…あ、ちょっ…』
すると、彼は私の胸元に手をがっしり回し、バスタオルをするすると取った。
「別に、今更恥ずかしがることじゃないでしょ」
顔を伏せた私の顎をくいと上げ、にっこりと嗤う弟は、そのままおでこに軽くキスをした。
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Pisk(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます！まだ締め切り前ですが、票数的に変えるということにさせていただくことになりました。 (2017年11月18日 7時) (
レス) id: ee29b5f234 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - いちゃこらいちゃこらさしてください！ (2017年11月17日 23時) (レス) id: c3ccbd664d (このIDを非表示/違反報告)
るんば(プロフ) - ばっこしイチャコラさせてくださいな！！！ (2017年11月17日 19時) (レス) id: 2e90c8097f (このIDを非表示/違反報告)
えいる(プロフ) - どっちでもいいです！どっちにしろ神作品なので… (2017年11月17日 19時) (レス) id: d29efb840e (このIDを非表示/違反報告)
アッちゃん(プロフ) - 私はどっちもwelcomeですよ！ (2017年11月17日 19時) (レス) id: b38a6aee5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pisk | 作成日時：2017年11月14日 18時
