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作戦開始 side留美 ページ15

私は今電話で灰谷蘭に怒りをぶつけている。



留美 「ちょっと!全然来ないじゃない!!この道路に来るのもう何回目!?」


蘭 『仕方ないだろ〜会えるとしたらそこだけなんだよ』


私は今Aを待ち伏せしている。

でもいつここを通るかなんてわからない。


だから私は仕事がない日は毎日のようにここにきている。



Aは本当にいるの?

そんな不安を口に出さないように我慢した。


蘭 『まぁ頑張ってくれよ〜』

電話をしながら周りを見ていたら1人の女性に目がいった。


留美 「、、、あぁホントにいたのね」

紛れもなくあの女性はAだった。


A 「キャ!」

私はAにぶつかりにいった。


「ごめんなさい。怪我はありませんか?」


A 「大丈夫で、、、」


「服が汚れてしまっています!クリーニング代を、、、でも今日はお金がなくて、、、あ!そうだ。連絡先交換しましょう!また時間がある時にクリーニング代を渡します!」


私はなんとか連絡先を入手しようと必死になって言った。


A 「クリーニング代なんて大丈夫です。全然汚れてないですし、、、」


「大丈夫なんかじゃありません!どうかクリーニング代を渡さしてください!」


A 「本当に大丈夫なんですよ?でもそこまでいうなら、、、」


「本当ですか!?ありがとうございます!」


A 「どうして貴方がお礼を言ってるんですか、、、お礼を言うのは私の方ですよ。ありがとうございます」



Aは昔と同じように優しい笑顔を見せた。



私が大好きだったあの子の笑顔がまた見れるなんて、、、

嬉しくて涙が出そう。


A 「え!?大丈夫ですか!?どうしたんですか?」


私は気付けば涙が出ていた。

涙を見たAはものすごく焦っている。

可愛いなぁ。


「ごめんなさい。なんでもないんです。焦りすぎだよA」


A 「、、、」




どうしたんだろうAは驚いた顔をして固まった。


A 「、、、私名前言いましたか?」


まずい!


Aって言っちゃってた!?


「あ、、、私実は貴方にすごく似た友達がいたんです。そのせいで間違えたんだと思います」


A 「そうなんですか、、、」


セーフ!!


なんとかなったみたいね。

危ない危ない。





それからAの連絡先を教えてもらって別れた。

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設定タグ:灰谷蘭 , 佐野万次郎 , 灰谷竜胆   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:愛蘭 | 作成日時:2023年2月27日 0時

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