蘭side 君を知りたい ページ19
Aとの関係も元に戻ってオレはもっとAのことを知りたいと思った。
そしてオレはAの親友、留美ちゃんの家を特定して待ち伏せしている。
「あのー、そこ私の家なんですけど、、、何してるんですか?」
留美ちゃんがオレを見て警戒している。
「ちょっと聞きたいことがあって〜♡」
「そのくさい喋り方やめてください。あなたがどんな人間なのかは分かっているので。」
「あっそう」
「Aの前ではずいぶんかわい子ぶってるんですね」
「まぁな、てかオレ留美ちゃんと会ったことあったか?」
「そうですね。なんだか六本木で」
「ふ〜ん」
「それよりAの事聞きにきたんですよね」
「それもお見通しか、なら話が早い、Aについて知ってる事全部教えろ」
「いいですよ、じゃああそこの公園でいいですか?」
留美ちゃんは家の前の公園を指定した。
「あぁ、構わねぇ」
オレらは公園のベンチに座った。
「何を最初に聞きたいですか?」
「Aの好きな物とか色とか趣味とか」
「Aの好きな物は可愛い系の物、好きな色はピンク、趣味は寝ることです」
「そうか」
まぁ、趣味以外は予想していたのと同じだ。
「Aの家族のことも知ってるか?」
「もちろん、まずAの家族構成は母親、A、2歳違いの弟、15歳違いの弟です。いわゆる母子家庭ですね。Aが2歳の時に父親と離婚。Aが小4の時に彼氏を作りその彼氏との間にできたのが15歳違いの弟です。おばあちゃんと母親が仲悪くほとんど会ったことがないらしいです。」
「ほかは?」
「昔から2歳違いの弟は要領が良くAはいつも比べられています。中学生まで母親に怒るたび暴力を振られていました。中3ではAをもう育てられないと言って一時保護施設に入れています。今は悪口や暴言を言われたりしてるみたいです。母親は弟には甘く、Aには与えないスマホも持っています。」
「はぁ?なんでそれでAはあの家にいるんだよ、施設に行く選択肢もあったろ?」
「それはAは母親を完全に嫌いになれないから、、、そして母親もAを完全に嫌いになれないからです。」
「なんで、嫌いになれないんだ?」
「母親はAを18歳で産んでいます。そしてその2年後には弟も生まれ、父親はいない親にも頼れない。すごく大変な思いをしてるんです。」
オレは留美ちゃんに礼を言って計画を実行することを決めた。
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愛蘭(プロフ) - 如月さん» 初めてコメントもらえてすごく嬉しいです!面白いと言ってくださってありがとうございます!!これからも見ていただけると嬉しいです (2023年2月24日 0時) (レス) id: 209da88fc1 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します! めちゃくちゃ面白いです! 蘭ちゃんハマってしまいました! 続きとても気になります! 更新無理せず頑張ってくださ〜い (2023年2月24日 0時) (レス) @page40 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛蘭 | 作成日時:2023年2月7日 18時