蘭side 思い出の場所 ページ44
オレは留美ちゃんが教えてくれた場所に走った。
Aは世界1綺麗な場所に向かったと伝えられた。
そこはオレとAと竜胆で初めて出かけた思い出の場所だ。
あの六本木の廃ビル。
速く。
もっと速く走れ!
オレの足。
ガチャッ
オレは廃ビルの屋上の扉を開けた。
「あ、、、どうして、、、ここに?」
Aがすごく驚いている。
「留美ちゃんが教えてくれた」
「違う、、、もう私のことなんてどうでもいいんじゃないの?なのにどうしてきてくれたの?」
「どうでもいいわけねぇだろ!!」
「でも、この前、、、」
「オレはAがこのままオレとずっといればいつか危険な目にあうんじゃねぇかって不安で、、、噂になってたんだよ。Aがオレの彼女だって、名前まで出回ってさ、、、」
「そんな、、、」
「なぁ、AオレはもうAとは一緒にいれねぇ」
「私は蘭ちゃんと居られるならどうなってもいいよ!?」
「ごめん、、、オレはAに何か起こるなんてことになんのが嫌なんだよ」
「そっか、、、ありがとう。私のことまだ好きで居てくれてるんだね。嫌いじゃないんだよね?」
「当たり前だろ」
「嬉しい、、、でもね蘭ちゃん、私は蘭ちゃんと一緒にいられない世界で生きていくのは無理だよ」
Aが落ちそうなぐらいギリギリの所に足を踏み入れる。
「A、何して、、、」
「本当にごめんなさい。もうこうするしかないの」
「少しオレの話を聞いてくんね?」
「うん、、、」
「オレがさ、Aをいつ好きになったか知ってる?」
「、、、ううん」
「実はさ、初めて会った日なんだよ。あの日、死のうとしたAが今まで見てきた女なんかと比べものにならないくらい目を奪われた。Aに会うたびにどんどん好きになっていたんだ。愛してる。この先ずっと、、、」
「ありがとう、、、」
Aは目に涙を溜めてそう言った。
「オレさ、、、Aと永遠に一緒にいたい」
55人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛蘭(プロフ) - 如月さん» 初めてコメントもらえてすごく嬉しいです!面白いと言ってくださってありがとうございます!!これからも見ていただけると嬉しいです (2023年2月24日 0時) (レス) id: 209da88fc1 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します! めちゃくちゃ面白いです! 蘭ちゃんハマってしまいました! 続きとても気になります! 更新無理せず頑張ってくださ〜い (2023年2月24日 0時) (レス) @page40 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛蘭 | 作成日時:2023年2月7日 18時