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そもそも初めから乗り気じゃなかった。
元々怖いものは苦手だし、暗い所も苦手だ。
でも肝試しをやろうと言い出したのは先輩たちだし、一年の僕が逆らえるはずもなく…
「ひッ…!」
「大丈夫、どうせクロだよ」
ギュッと無意識に手に力を入れた
山口君のシャツはシワシワになってしまっている
ごめん…!今度お詫びするから!
前を歩くA君は、怖くないように雰囲気を明るくしようとしてくれているのが分かる
研磨さんも珍しく沢山話してくれている
みんなに気を遣わせてしまって申し訳ない反面、それがとても有難かった。
トントン
不意に誰かに後ろから肩を叩かれた
「え……何……」
「「ギャァァアアアア!!!」」
その正体は赤葦さんだったわけだけど…
もう早く終わって欲しかった。ただ部活の練習をするだけじゃダメなのだろうか
◇
地下へ続く階段に辿り着いた。
A君は相変わらず分かりにくい地図に怒っていて、研磨さんもその横で気怠そうに懐中電灯で照らしている。
と、その時だった
ヒタ………ヒタ…………
裸足で歩くような音が聞こえた。
また黒尾さんが来たのだろうか、他の3人は何も言わない
僕だけがビビりっぱなしなので 僕も3人に倣って構わず歩く
ヒタ……ヒタ……………
まだ 聞こえる
後ろを確認したいような、見たくないような
一階から地下へと続く階段の踊り場には大きな鏡が設置されていた。
夜の校舎で懐中電灯だけに照らされたそれは、何とも不気味な雰囲気を放っていた。
「(そうだ、鏡で確認しよう)」
なぜかそう思った
後ろが怖くて見れないなら鏡を使えばいい
階段を降りながら、僕は恐る恐る鏡を見た
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てあ。(プロフ) - あいあいさん» ありがとうございます!!大変お待たせしました!これからもよろしくお願いします! (5月25日 19時) (レス) id: 132818d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
てあ。(プロフ) - ゆきさん» 怖がってくれてありがとうございます!!そしてこれからもよろしくお願いします!! (5月25日 19時) (レス) id: 132818d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
てあ。(プロフ) - たろ。さん» すすすすすみません!!嫌なところで放置していました、、怖がっていただけて嬉しいです、、(?)怖い編終わりました!よろしくお願いします! (5月25日 19時) (レス) id: 132818d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
てあ。(プロフ) - 占ツクの作者神さん» 長らくお待たせしました、、頑張って終わらせますので最後まで読んでいただけると嬉しいです! (5月25日 19時) (レス) id: 132818d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
てあ。(プロフ) - みかんの缶詰さん» 本当にお待たせしました、、嬉しいお言葉もありがとうございます!そして次こそのやさんのローリングサンダー降り注ぐよう言っておきます! (5月25日 19時) (レス) id: 132818d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てあ。 | 作成日時:2020年5月29日 0時