烏野控えリベロの顔が良い

＊烏野セコム ページ20

リエーフのレシーブ練習を手伝いながら
ついでに福永さんと虎さんのスパイクで自分のレシーブ練習もさせてもらった

合宿って他校の強い人と練習できるのがいいよな







「あれ、研磨さんこれからご飯ですか？」

「うん…俺もうムリ…」







日向に捕まってトスを上げてくれたらしい
ありがとうございます







「俺もお腹空いたので一緒に行きます」

「あ、うん…」







忘れてた、研磨さん人見知りだった
俺声かけない方がよかったかなと思いながら

ふと見えた研磨さんの手元のスマホの画面に、パ○ドラのボスが映っている







「そのボスむずいですよねー。俺もスキル使いまくってやっと倒せたんですよ」


「えっ 和倉これやってるの？」


「はい！偶にやりますよ！筋トレの休憩とかで」


「へぇ、意外。ゲームとか嫌いな類の陽キャだと思ってた」


「なんすかそれ…○ズドラだけなら多分研磨さんよりランク上っすよ！」








何気なく言ったその言葉が研磨さんの闘争心に火をつけたみたいだった







「じゃあ勝負しようよ、どっちが早くクリアするか」


「いいですね！ご飯食べてお風呂入ったら音駒の大部屋行きますね！」


「うん、待ってる」







◇







「Aのそのアイテム、いいよね。俺も使ってる」


「研磨さんのお墨付きはなんか嬉しいです！」


「…ねぇ、LINE交換しよ。他のゲームで通信してみたい」


「もちろんです！」







お風呂後の音駒の部屋で

きちんと並べられた布団の隅で研磨さんと対戦していると、夜久さんが







「そろそろ消灯時間だぞー。Aはここで寝るか？」








もうそんな時間か








「いいじゃんA、ここで寝なよ」







研磨さんにも言われて、そうしようかな。なんて思ってたとき







「うちの子迎えに来ました」

「あ！澤村さん！」








ひょこっと現れた澤村さんとスガさん








「今日はA君音駒(うち)で預かりますヨ〜？」


「いやいや、迷惑かけられないので連れて帰りますよ〜」


「迷惑だなんてそんな〜」








澤村さんと黒尾さんはニコニコしながら会話してるのに、圧がすごい







「A、ほら戻るべ」

「あ、はい」







その間にスガさんに呼ばれて音駒部屋を後にした







「寝る時はちゃんと烏野(こっち)に戻ること！いいね？」



「はーい！」



「(スガはお母さんか)」

＊月の輪→←＊音駒の大型犬

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す