烏野控えリベロの顔が良い

＊影山と和倉 ページ11

「あ！谷地さん家に教科書忘れた！」








谷地さんの家での勉強会の帰り道で
取ってくる！と走り出した日向
日向忘れ物多いよな。今度から確認するようにしよう。








「影山、バス停までしりとりでもしようぜ」

「おう」








日向がいたら勝手に喋ってるから、何にも考えずに相槌だけ打ってるけど、影山と二人きりって何気に初だなと思いながら並んで歩く






「まず俺からな。りんご」


「ゴリラ」


「ランドセル」


「る・・・・」







おおっと






「影山躓くの早いなぁ」


「んぬん・・・」








あっさりと終わったしりとり
話題は高校バレー界の話へと広がる







「やっぱ月バリには一回は載りたいよな！」



「まあ、そうだな」



「影山はすぐ載るべ〜。見出しは、


'' 超天才セッター現る！優れた技巧と類稀なるセンスから繰り出される美しいセットアップ！ ''


とかな」



「なっ！んだボゲェ！」



「照れてんのか？かわいいやつめ」



「そ、それを言ったらお前も載るだろ」



「公式試合で良いレシーブできたら載るかもしれなくもないよな〜」









ま、俺は春高でカッケェレシーブして
強いサーブも上げて、女子アナにインタビューとかされちゃって、


夕先輩から学びました！って言って


地上波に夕先輩のカッコ良さを伝えるんだけどな。


いや俺じゃなくて夕先輩自体がインタビューされるか。そっちが早いか。


なんて妄想してたらいつの間にか帰路の分かれ道に着く








「じゃあな影山。教えた公式忘れんなよ〜」


「おう」


「東京遠征の為に頑張ろうな」


「・・・おう」









唸りながらも頑張ってたし、赤点回避できるといいな

まあなんとかなるべ (死亡フラグ)









◇









影山君は結構和倉君のことを気に入っています

きっと１年の中で一番心開いてるんじゃないかな

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