軟高のお嬢様。【今日から俺は！！】

そのろく 相良side ページ7

「ありがとうございます。助けていただいた上に、手当までしてもらって」




街灯に照らされたその顔があまりにも綺麗で

俺は思わず見惚れてしまった。







「……別に、さっきは俺んとこの下っ端が悪かったな」






ただ大勢で一人の女を襲ってたその行動にムカついてただけで、この女を助けたいとか助けようとか全く思っていなかった。



ーーけど、



泣いてる姿を見たら、なんでか守りたいって思った



こいつに泣いて欲しくないって









「……お前、名前は？」



「あ、えっと西園寺Aです。





…あなたのお名前は？」









まさか俺の名前を聞いてくるとは思ってもいなかった


俺のこと知らない上に、よくもまあこんなナリしてる男の名前を聞いてくるもんだ


だから、見かけによらず案外面白そうだと思った。









「相良。相良猛。」



「相良、君……今日は本当にありがとうございました！今度お礼がしたいので、連絡先を教えてくれませんか？」



「はっ！？」



「だめ……ですか？」




そんな、キラキラうるうるした目で上目遣いで見られたらNOなんて言えねえだろ！！


適当なメモ用紙に番号を殴り書いて渡した。


するとたちまち嬉しそうな顔になって、








「ありがとう！」







なんて言うもんだから、さ……









………あー、俺こいつのこと好きだわ。

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