そのご ページ6
向こうから歩いてくる、その銀髪の男は
私の前まで来ると、手を出そうとしていた男をおもいっきり殴り倒した
目の前の光景に、ただ唖然としてみていることしかできない私
「さ、相良さん違うんですこれはっ…」
「ああ？聞こえねーなー？
大勢で一人の女にたかってんじゃねぇぞ！！
……テメェら全員開久の恥だ」
すいませんでした！！！と勢いよく謝り、慌てて逃げ出す開久の人達
とにかく私は助かったの…？
お礼を言おうと、背を向けるその人に声をかける
「あの！！ありが……と……」
振り返ったその人をよく見てみる
なんで気づかなかったの？この人も開久じゃん…
ゆっくり近づいてくる銀髪の人
怖い怖い怖い！
きっと一人で私を殴り倒す気なんだ！！
さっきまでは恐怖で出なかった涙が今になって溢れ出る
「あ、おい、泣くなよ…」
・・・
頬に何かが当たってる？
その人が涙を拭いてくれてるのだと気付くのは、少し後だった
「俺は別にお前をどうこうしようって思ってねーからよ…とりあえず、立てるか？」
優しく差し伸べられた手を恐る恐る掴む
ひょいっと軽々しく持ち上げられてしまった
「…ん？お前、足怪我してんぞ」
「え！？あ、さっき転んだ時かな…」
その人が指差す方を見ると右足に縦に入った切り傷があった
落ちてた物で引っ掻いたんだろう
男の人に掴まれた方がよっぽど痛くて忘れていた
「ちょっと染みるぞ」
「え？きゃあ！」
銀髪さんはしゃがんで、私の右足に触れていた
異性に体を触れられるなんて初めてのことで、私は思わず悲鳴をあげる
「別に覗かねえって！！手当てするだけだ！」
「手当…？」
見た目に反し、その人はテキパキと止血、消毒、包帯と手当てをしてくれている
きっとさっきみたいな喧嘩は日常茶飯事で、いつのまにか手当の仕方を慣れてしまったんだろう
「ありがとうございます！助けていただいた上に、手当までしてもらって」
「……別に、さっきは俺んとこの下っ端が悪かったな」
ツッパリにも案外良い人はいるのかもしれない
なんて初めて思った。
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麻衣(プロフ) - 伊藤落ちお願いします。 (2021年5月30日 14時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - あと、椋木先生は3組の担任で、山口先生が5組の担任なんですよね。 (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - アンチじゃないんですけど、三橋と伊藤は3組です。5組の設定だったらごめんなさい (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 合格おめでとうございます！！おかえりなさい！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 71439fed4b (このIDを非表示/違反報告)
れおっち - 相良くん希望です 受験がんばってください! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 5b344a34f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てあ。 | 作成日時：2018年11月11日 21時
