そのにじゅうはち 伊藤side ページ29
さっきのあいつは一体誰なんだろう
Aちゃんに手を握られて嬉しい反面
その疑問が頭から離れないでいる
絶対にただの友達ではないことは明らかだ
まるで、別れ際の恋人みたいだった。
「…なぁAちゃん。話したくなかったらいいんだけどよ、さっきのあいつとどんな関係なの？」
数歩先を歩いてた三橋が急に止まってそう聞いた
「……話せば長くなるけど…それでもいいなら」
すると三橋は、じゃあそこの喫茶店にでも入って話そうぜ！と言って俺とAちゃんを喫茶店へと連れ込む
「おい、お前強引過ぎねぇか？」
「いいんだよこれくらい！それに、お前もAちゃんとあいつ、気になるだろ？」
メニューに目を通すAちゃんにバレないように、小声で会話する
コーヒーとメロンソーダ、アイスティーがきたところでAちゃんは話し始めた。
◇
「なるほどねぇ〜。それにしてもAちゃんの両親はかなり厳しいんだなー」
転校か、拒絶か
話を聞いて何となく分かったのは、Aちゃんはきっと相良のことが好きなんだろうってこと
そしてきっと相良もAちゃんのことを大切に思ってる
慣れ親しんだ千葉から離れたくないし
せっかく自分の意思で入った高校だから転校したくない、と…
俺には想像できないくらいの事を抱えている彼女
俺が側で支えてあげれたら……
「辛いことがあったら遠慮せず俺に言って欲しい。何でもいいから頼って欲しい。
だから、無理しないで、ね？」
自分でも無意識にそう言っていた
「ありがとう…伊藤君。そう言ってもらえて嬉しいよ」
俺この子の笑顔がすごい好きだ。
この子が笑ってくれるなら、何でもしたいし、笑っていて欲しい
純粋にそう思えた
「俺でも…いいよ？」
「三橋君もありがとう」
「あなたの為なら、何でも致します」
「手を握るな手を」
「いってぇ！！まーたやりやがったなお前ェ！！！お前だってさっき手繋いでたじゃねぇかよォォ！！」
「ちなみに俺はAちゃんから繋いでくれましたぁ！はい俺の勝ち！！」
「あぁん？！喧嘩売ってんのかあぁん？！」
おでこをくっつけ威嚇し合う俺たちを見て
Aちゃんはまた堪え切れないように笑い出す
「あははっ本当二人仲が良いんだね！漫才見てるみたいだよ！」
Aちゃんの笑顔に俺も三橋もまたふにゃぁっとした顔になる
うん、やっぱり俺はAちゃんの笑ってる顔が好き
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麻衣(プロフ) - 伊藤落ちお願いします。 (2021年5月30日 14時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - あと、椋木先生は3組の担任で、山口先生が5組の担任なんですよね。 (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - アンチじゃないんですけど、三橋と伊藤は3組です。5組の設定だったらごめんなさい (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 合格おめでとうございます！！おかえりなさい！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 71439fed4b (このIDを非表示/違反報告)
れおっち - 相良くん希望です 受験がんばってください! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 5b344a34f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てあ。 | 作成日時：2018年11月11日 21時
