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そのじゅうはち ページ19

二人で川辺をゆっくりと歩く帰り道。


この時間のこの道は
こんなにも綺麗だったなんて…


猛君が連れてきてくれなかったら、私は知ることが出来なかった





そういえば、初めて会ったのもこの道だった。

危ないところを助けてもらい、怪我の手当てもしてもらった。


第一印象は怖い人、だったのにその数分後には

本当は優しい人に変わってて

四人での喫茶店も、今日の映画も

猛君といると時間を忘れるくらい楽しいと思える




「猛君、」


「ん?」


「今日は誘ってくれてほんとにありが 「おい!あれ見ろ!」




急に誰かに会話を遮られ、私と猛君は同時に振り返る

そこにいたのは





「こんばんは。可愛い可愛いお嬢さん





西園寺さん、だね?」





派手な柄シャツにサングラス
誰がどう見てもヤクザだった

猛君は咄嗟に私の前に出て庇ってくれる





「…誰だお前ら」


「へぇ〜、西園寺のお嬢様には勇敢な騎士がいたとはねぇ」




ニタニタと笑いながら近づいてくる男

! この人もしかして





「中村組…?」


「ご名答!君のお父さんが中々うちと手を組んでくれないからさぁ、武力行使というわけよ」





そういえば、お父様が言ってた。

最近ヤクザから手を組んでお金を回されようとしてる、とか。

お父様含めた親戚と会社の上部の人達でその度に断ってはいるけど、結局解決できずに困ってるって言ってたっけ…




「手を組む?…Aどういうことだ」


「た、猛君……私も狙われてたなんて知らなかった…」


「そこにいるお嬢様はなぁ!お前が想像してるより遥かに価値があるんだ



だから黙ってそこを退け




今なら痛い目に遭わずに済むぜ?」





そのヤクザ含め、10人いる。

いくら猛君が強いからって相手になる人数じゃない。

どうしたらこの場から逃げることができるんだろう…

猛君だけでも、無傷で帰すにはどうしたら…




「…A



お前、先帰ってろ


今日はもう解散な。今度、また会おう」




「え?猛君!無茶だよ!こんな大勢相手になんて!」





猛君は優しく笑うと、私の肩をそっと押した




「大丈夫だから。お前はもう帰ってろ」




私が今ここに居ても、智司さんみたいに強くないから足手まといになるだけ…そう言われてる気がした






「わかっ、た…ごめんなさいっ」





急いでその場を離れる
向かったのは、開久高校。


智司さんを呼びに行かなきゃ。

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麻衣(プロフ) - 伊藤落ちお願いします。 (2021年5月30日 14時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - あと、椋木先生は3組の担任で、山口先生が5組の担任なんですよね。 (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - アンチじゃないんですけど、三橋と伊藤は3組です。5組の設定だったらごめんなさい (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 合格おめでとうございます!!おかえりなさい! (2019年10月20日 23時) (レス) id: 71439fed4b (このIDを非表示/違反報告)
れおっち - 相良くん希望です 受験がんばってください! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 5b344a34f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てあ。 | 作成日時:2018年11月11日 21時

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