似てる ページ11
免許合宿で会おうと約束していたって自然消滅することがほとんどだと思っていた
でも、案外早くに会うことになった
3週間ぶりくらいだ
最近はもうバイトも始めたしどんどん外に出るようにしている
だからカフェに誘われた時、一瞬迷ったけど行くことにした
思っていたより誰も他人を気にしていないのだ
カフェに入ると音楽が流れていた
聴き覚えのある曲
よく知っている声
この曲、リリースされたんだ
流れてきたのは“특”
私の声が入っていない音源
カフェで流れているのが嬉しくて、でもそこに私はいないんだなって感じて少し悲しい
『あ!Aちゃんてさ、誰かに似てると思ってんたけどスキズのライに似てるよね』
急なことにびっくりしてむせかけた
だって女の子っぽいメイクをしてるし、ウィッグも被ってるのに
you『それたまに言われるかも』
変に否定してもおかしいのでそれくらいで言っておく
『やっぱり言われるんだ?私めっちゃ好きなんだよね』
you『え?』
『今色々あって活動休止してるんだけどね』
そう言いながらスマホのフォルダを漁って私がいる頃のスキズの写真を見せてくれた
それは日本に来てからずっと避け続けてきたものだった
532人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奈津(プロフ) - ツキさん» ありがとうございます( ; ; )2日に1回は更新できるように頑張ります! (12月2日 21時) (レス) id: cc2dadd4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 最初から最後まで読みました。途中から泣きました。その話が大好きです。続き、楽しみに待ってますね!頑張ってください! (12月2日 14時) (レス) @page5 id: dbcdc228a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奈津 | 作成日時:2023年12月1日 22時