無能は退場 ページ31
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エドとアル、そして私は、森の中を迂回しながらマスタング大佐との合流を目指していた。
エド「大佐が殺したホムンクルスの仇討ちって感じだったな」
アル「そうだね。仲間意識が強いみたいだった。」
『飲んだ質量はどこにいってるんだろ?』
エド「ほんと、それな」
ばくばくと周りのものを何もかも飲み込んでしまうあのホムンクルス。
飲み込んだものはいったい、どこにいったのか。
森が騒がしいあたり、まだホムンクルスは暴れているようだ。
エド「見つけたぜ、大佐」
マスタング「あぁ、鋼のか…」
『お怪我は大丈夫ですか?』
ホムンクルスから逃げている間も、終始腹部を抑えている。
マスタング「大丈夫だ。心配には及ばない」
そうは言うが、冷や汗も凄いし、とてもしんどそうだ。
『ノックスさんが車を走らせてました。近くの道中で拾って貰いましょう』
ホークアイ「それには、ホムンクルスを遠ざけないと。」
エド「それならオレにいい考えがある」
一同「??」
エド「大佐、その上着よこせ!」
マスタング「…君が言うと、ただの物取りのようだな…」
マスタング大佐は悟ったのか、着ていた黒い上着を脱ぎ、エドに差し出した。
ホークアイ「それをどうすると…」
エド「リンが言うには、あのホムンクルスは鼻が利くらしい。これを着せたダミーを作るんだよ」
マスタング「気を引いてるうちに、合流するんだな」
エド「おう!」
なるほど、流石エドは頭が回る。
エドは上着をもって走り出すと、開けた場所に座り込んだ人型の土を錬成し、それに上着を着せる。
エド「急ぐぞ。使えねー大佐は退場だ」
マスタング「んなっ、使えないとはなんだ!」
ホークアイ「本気で役に立ってません、大佐!」
ホークアイ中尉にまで言われてしまえば、マスタング大佐も黙ってしまう。
怪我を負っているのだから、仕方ないでしょうに。
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あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時