絶句2 sideエド ページ25
***
マスタング「白熱してるところ申し訳ないが、到着したぞ。」
気がつくと車は郊外の空き家に到着していた。
車が止まると、マスタング大佐とノックスさんは何事も無かったかのように降りていく。
アルもそれに続いて降りようとしていた。
エド「お、おい…」
アル「ボクは兄さんほど甘くはないんだ。欲しいものは欲しいし、誰にも負けたくない!」
いつもは温厚なアルが、珍しく声を荒らげていることに驚きを隠せない。
アル「兄さんが、ボクの身体が元に戻るまでAを自分のものにしないって言うなら、それまでにボクが貰っちゃうからね」
文句言わないでよね。と言い残し、車を降りるアル。
オレは、自分の腕の中で未だに眠ったままのAを抱きしめながら、絶句するしかなかった。
もし、アルとAが結婚しちまって、子供までできたら。
ふとそんなことを考えた。
それもありだろう。
2人が幸せなら、それでいい。
…
……
…………
そんなワケがあるか
奪われてたまるかよ…
たとえそれが実の弟でも、赤の他人でも
それにAはもう、オレのモノだ。
絶対に、誰にも渡さない
そう思いながら、オレも現場に合流しなければならない為、Aをそっと、後部座席に寝かせる。
起こすことなく、寝かせることに成功したので、優しく頭を撫でる。
本当は、今ここで起きてくれたら、この場で言質を取ろうと思ったのだが
『……ん』
エド「…起きねーなら仕方ねー」
ぽすぽすと背中を叩き、車を降りる。
今は少しも離れたくはないが、貴重な情報を失いたくはない。
後ろ髪を引かれる思いで、マスタング大佐や、ホムンクルスが待っている家へと歩いていった。
***
421人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時