醜い気持ち ページ21
***
ホテルから飛び出した私は、ひたすらに走った。
やみくもに走りながら、自分の中で納得のいかないこの感情を沈めようとしていた。
私とエドは両想いなのに
でも付き合っていないから
だから私もエドも、誰と何をしたってお互い、咎められる立場にはないわけで
ああやって、エドが異性と親しくしたっていいわけで
嫉妬したりする私が間違っている
これからもこういう気持ちになるんだろうか
私の心はもつのだろうか
いっその事、断った方が良かったんじゃないか…
『…はぁっ、…はぁっ』
どこまで来たかはわからないけれど、私は一旦その場で走るのを辞めた。
いくら走り続けても、自分のこの醜い気持ちはどこにも行きやしない。
エドに私だけを見て欲しかった、なんて
アルの身体が戻ってからと言われて、わかったと口には出したけれど
エドは私のだって、あの時、言いたかったなんて
気づかない方が良かった。
こんな、独占欲…
呼吸を整えようと深呼吸を繰り返す。
その時
?「やぁ、お嬢さん」
『…?』
声をかけられた気がしたので、呼ばれた方へと視線をうつす
『あ、貴方はたしか…焔の錬金術師の…』
マスタング「また会ったな。鋼のは一緒じゃないのか?」
マスタング大佐が、車の運転席から身を乗り出して、声をかけてくれたのだ。
『エド…なら、まだホテルだと思います』
マスタング「そうか。君も今回の件の関係者だろう。乗りたまえ、ホテルに向かう。」
『あ、いやえっと…』
あれの後なので、戻りにくいとは言えそうにはない雰囲気…
マスタング「あまり時間もない、急ぎたまえ」
『す、すみません…』
そうして半ば強引に、私はホテルへと戻ることになってしまった。
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あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時