返事なんか ページ17
***
エドたちの帰りを、あのスイートルームで待っていた私。
やがて尋ねてきたのはエド1人で、何か思い悩んでいるような表情だ。
ウィンリィとの話で、何かあったのかな
そう思いながら、部屋に彼を招き入れる。
エド「A」
『ん?』
なんだろう、もうそばにいなくても良いって、言われちゃうのかな。
セントラルに残れって、言われるのかな
でもまぁ、何を言われても受け入れよう。そう思ってエドの次の言葉を待っていたのに
エド「…好きだ」
『え?』
あまりに突然の事だったので、ぽかんとほうけてしまう私。
思ってもいない言葉だったので、受け入れようにも頭が追いつかない。
エドが私を好き?
エド「…気がついたら、お前の事ばかり考えちまう…。オレには、そんな資格ねえのに、そんな時間もねえのに…」
『な、なんのはなし…』
エド「大佐も余計な話しやがるし、おまけにアルにまで気を使われたら…止まんねーよ…」
次の瞬間には、私はエドに抱きしめられていた。
エド「…好きだ、A。本当に…」
『…っ』
その言葉と共に、ぎゅうっと抱き締められているのがわかる。
自分の心臓が、まるで耳にでも生えているかのようにうるさい。
エド「…なんで黙ってんだよ」
『やっ…だっ…て、恥ずかしいから…』
エド「そんなの、オレの方が恥ずかしいに決まってんだろが」
『そう、だよね…』
チラッと横目にエドを見ると、耳が赤いのがよく見えた。
本当に、あのエドが
私を好きだと言ってくれているんだーーー。
エド「…お前はどうなんだよ?」
『え?』
エド「一応返事、聞きたい」
『……私は…』
返事なんか、ひとつに決まっている。
まさか、こんな日が来るなんて
私が誰かと、両想いになる日が来るなんて…
『私も、エドが好きだよ…』
バチが当たりそうで怖いけれど、私はエドの服を握りしめ、勇気を振り絞って答えた。
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あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時