オレの幸せ sideエド ページ16
***
sideエド
ウィンリィにスカーの事を話し、3人でホテルに戻ってきた。
ホテルのフロントに戻ると、ちょうど今ウィンリィに電話があったことを知らされたオレは、特にする事もないので、Aの部屋に向かう事にした。
アル「兄さん!」
エド「アル?どした?」
向かおうとした廊下で、アルに呼び止められる。
アル「Aの所にいくんだよね?」
エド「おう」
アル「…兄さん、僕が言うのことでもないかもしれないけどさ…
僕の事、気にしないでね?」
エド「…そういう訳には…」
アル「嫌なんだ!…兄さんが、何かを諦めたり、犠牲にしたりするのが…
それが僕のせいなのは、もっと嫌だ…!」
そうは言っても、お前をそんな身体にしたのは他でもない、このオレなんだぞ。
アル「兄さんは、僕をこの世につなぎ止めてくれた。
兄さんにも、幸せになる権利はあるよ」
エド「…わかったから、お前はウィンリィんとこ戻れ。」
アル「…うん」
他にもなにか言いたげなアルだったが、やがておずおずと戻っていった。
…オレの幸せ、か
罪を意識してアイツと距離を置こうにも
今もこうして、アイツの元へと向かおうとしている。
どうにもなるつもりは無いと言いながら、他の誰かのものになることを許せない気持ち
オレは結局、Aとどうなりたいのか…
考えながら、Aの部屋をノックする。
『エド!』
勢いよく開かれたドアの先には、A
エド「おう」
『…おかえりなさい?』
エド「ん、ただいま…」
コイツとどうなりたいかなんて、決まってる
なぁアル、オレは本当に
許されてもいいんだろうか
食べる事も寝る事も、寒がる事も暑がる事も、痛い事も何もかも全てをアルから奪ったオレは
『なんか変だよ、大丈夫?』
本当に
エド「A」
『ん?』
お前を差し置いて
幸せを夢見ていいのか
お前の身体を戻すより先に
幸せになんて
なってはならないのに
エド「……好きだ」
もう、止められそうにない
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あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時