四十話 ページ42
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その翌日、私はまた雄英にやって来ていた。
「...バレないといいんだけどな」
私が泣きまくった証拠である目が赤くなっているのが。
と、心の中でボソッと呟く。
毎年のことだがゆうたのところに行って家に帰ると、どうしても泣いてしまう。
外では泣かないのだが、家なら誰にも弱みを見せることはないから安心しているのか涙がボロボロ溢れてしまう。
赤くなっていたので色々と対策はしたのだがあまり効果はなかった。
雄英の教師達は意外と観察力が高いので侮れない。生徒もあしからずな。
なんてことを思いながら歩いていると早速イレイザーヘッドに出くわした。
「おはよう」
「はよ」
イレイザーヘッドから短い返事をもらったあとしばし沈黙が流れる。
「...なんかあったのか？」
「何がだ？」
「普通その目見たらなんかあったのかとか思うだろ」
しらばっくれてみたがイレイザーヘッドには通用しなかったみたいだ。
「.........墓参りに行ったあと少し泣いた。それだけだ」
「そうか...」
「...ほんの少しの変化にもあざとく気づくなんて、流石ヒーローだな。教師陣が観察力に長けているのは気づいていたがそんなにすぐ気づかれるとは思ってもみなかったよ」
「ヒーローじゃなくてもそれは気づくだろ」
「そうか？色々やったしバレないと思ったんだがな...」
「バレバレだよ。...たしか今日はＡ組のヒーロー基礎学でアドバイスして終わりだっただろ？」
「ああ。そうだな」
イレイザーヘッドはこのしみったれた空気を変えようとしているのか話題を変えてきた。
「...放課後暇なら資料室の片づけを手伝ってくれないか？」
「別にそれくらいいいが...他の教師達はどうしたんだ？」
「元々ミッドナイトさんとマイクと俺、オールマイトさんだったんだがオールマイトさんは仕事、他の二人はサボりだよ。俺に全部押しつけて逃げたんだ」
「なるほど...らしいっちゃらしい結果だな。特にミッドナイトとマイク」
「ああ。お陰で一人でやることになってしまった。他のやつらに頼もうにも仕事に用事と手伝ってくれと言える雰囲気じゃなかったんで仕方なく俺がやることにしたんだ」
「...イレイザーヘッドは意外と優しいんだな。少し意外だ」
「は？俺が優しいなんて頭おかしいんじゃないか？」
「人が珍しく褒めたというのに...素直じゃないな。でもやはりイレイザーヘッドはあれだと思うんだ」
「何がだ？」
「ぎゃっぷもえというやつだ」
「お前はもう黙っとけ」
続く
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桜 - ユカさん» 長との戦い...ドキドキの展開（？）ですね。はたして、結果はどうなるのか...まあ、ネタバレは面白くないので続きをどうぞ！！ (2020年9月20日 10時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - 桜さん» 続き読みました！長との戦いがどうなるか、楽しみですo(^-^)o (2020年9月19日 21時) (レス) id: 3871a6219e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ユカさん» コメントありがとうございます！！テスト期間が終わったのでこれから更新しますね！！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - すごい素敵なお話でした！！語彙力が無さすぎてこれ以上何も言えないのですが、続きが更新されるのを楽しみに待ってます！ (2020年9月14日 23時) (レス) id: 3871a6219e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 紀瑠 藍登さん» 本当ですか！？ありがとうございます！面白いと思っていただけたなら幸いです！こちらこそイベントに参加させてもらえてありがたいです！他にも作品ができたらイベントに参加させてもらいたいです。 (2020年8月25日 20時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年8月14日 21時
