三十五話 ページ37
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すると、周りの壁や床が崩れ始めてきた。
「...君はこのあとどうするつもりなんだい？」
「ここから脱出して、死なないように生きる」
ゆうたに生かしてもらった命を無駄にはしたくない。
「そうかい。でも周りがこんな状況じゃ逃げることはできないんじゃないかな」
「それなら問題はない」
私は一度長の部屋から出て自分が持ってきたリュックを持って部屋に戻る。
「これを使って脱出する」
「...流石だね。一歩先二歩先を読んで行動する、素晴らしいじゃないか」
中身は言っていないのだが、長には中身が分かったようだ。
「そうか。それはどうも。それよりもさっさと死んでくれ」
「手厳しいね。心配しなくても、このまま出血多量か瓦礫に潰されて死ぬことになるだろうからね」
「...なら、そのままのたれ死ね」
私はリュックをからい中身を広げる。このリュックの中身はパラシュートだ。
「訓練ではやったことないはずだが、大丈夫かい？」
「問題ない。組織とは別で練習してある」
「そうかい。君、はこのまま、飛び立っていくといい」
長が何故これほど私に優しくしているのか分からないが、この際気にしないことにした。
「...それじゃあ、お言葉に甘えて」
私は割れてしまった大きな窓の元へ行き、飛び降りた。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿ありがとう」
...そのとき聞こえた声は今でも聞き間違いだと思っている。
あれは長の声だった。でも、長がそんなことを言うはずがないから、あれはきっと私の聞き間違いなのだ。
飛び降りた私は、近くの建物に隠れた。
すると、すぐにヒーローが来た。
「！離れろ！建物が崩壊するぞ！！」
「皆さん離れてください！！」
もの凄い音と共に建物が崩壊し、倒れてきた。
「うわ〜ん！！ままぁ！！」
そのとき、子供の声が聞こえてきた。その子の上には瓦礫が落ちてきており、あと数十秒で死んでしまうだろう。
偶然そこにいただけの、不運なガキ。私が助ける必要はない。
...でも、何故か私の足は動いて、その子を抱えて瓦礫から逃れていた。
しかしそれで終わりではなく周りの瓦礫が落ちてきたので私は降ってきた瓦礫を蹴ったり避けたりして瓦礫から逃れた。
「...はぁ、はぁ、はぁ」
流石に子供を抱えて逃げるのは堪えたのか、私は地面に倒れこんでしまう。
「救急車早く呼んで！！」
「怪我人はこちらへ！！」
などという周りの煩い声も聞こえなくなっていき、私は気を失ってしまった。
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桜 - ユカさん» 長との戦い...ドキドキの展開（？）ですね。はたして、結果はどうなるのか...まあ、ネタバレは面白くないので続きをどうぞ！！ (2020年9月20日 10時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - 桜さん» 続き読みました！長との戦いがどうなるか、楽しみですo(^-^)o (2020年9月19日 21時) (レス) id: 3871a6219e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ユカさん» コメントありがとうございます！！テスト期間が終わったのでこれから更新しますね！！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - すごい素敵なお話でした！！語彙力が無さすぎてこれ以上何も言えないのですが、続きが更新されるのを楽しみに待ってます！ (2020年9月14日 23時) (レス) id: 3871a6219e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 紀瑠 藍登さん» 本当ですか！？ありがとうございます！面白いと思っていただけたなら幸いです！こちらこそイベントに参加させてもらえてありがたいです！他にも作品ができたらイベントに参加させてもらいたいです。 (2020年8月25日 20時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年8月14日 21時
