一歩間違えれば金にならない ページ13
「全て集めてきたよ」
道具のセットが完了した頃にリドルの声が聞こえた。
偶然にしては出来すぎたタイミングだ。
『さすが。何一つ間違ったものを持ってきてない』
「ボクを誰だとお思いだい？」
一年生でこんなにもできるやつはリドルぐらいなのだろうと改めて感じる。
『よし、それじゃあ早速始めよう。時間が惜しい』
「まずは何から始めれば良いんだい？」
『リドル、ルビーはコランダムという鉱石に不純物が入ることで出来上がる宝石なのは知ってるよな』
「当然だ。知っていなければこの材料たちを持ってこないだろうね」
『それもそうだ』
高校生でもこの知識を知っている人間は相当マニアくらいなのだろう。この知識を当然のように持ってるリドルには驚かされる。
『コランダムは混入される不純物によってルビーになるかサファイアになるか変化する。混入される物質がクロムならルビーになるんだ。だからまずコランダムを作る。手順は分かるか？』
「一応は理解してるつもりだよ」
『これならリドルだけでも大丈夫なんじゃないか？』
ここまで来るとリドルが1人でルビーを完成させるのを見てみたい気もしてきた。
「ルビーを作るにはこの後のクロムを入れる量が肝心だろう？その量を1%以内に収めるのは素人感覚では難しい。その作業ができるのは君しかいないだろうね」
俺自身も宝石商というだけであまり作ったことはないんだが...
だが、その辺の奴らよりは上手く作れるという自信はある。
『リドルだったらすぐにでもコツを覚えられると思うぞ？まぁ、そこまで言われたらやるしかないが...』
「A、用意は出来ているかい？」
『あぁ。いつでも大丈夫だ』
やったことがあるとはいえ、この瞬間は緊張する。
あと残り、10g...5g...3...2...1...
『...よし。これで1%ちょうどのはずだ。あとは混ぜてれば大丈夫だ』
「これで安心して作業を雑にすることは許さないよ、A」
『さすがにそんなことはしないさ』
『クルーウェル先生。今日の課題はこちらで大丈夫しょうか』
「......good boy‼︎ 上出来だ。仔犬どもには難しいかと思っていたが、思い過ごしだったようだな。アルバートとローズハートは作った宝石を持って帰るように」
『え、普段の授業では宝石は先生が回収されると聞きましたが...？』
どういう気まぐれなんだ...？
「優秀だった貴様らに対する"ご褒美"だ。ありがたく受け取っておけ」
『ありがとう、ございます』
とりあえず切り抜けられた、のか？
お得意様の急な無茶振りはよくあること→←ほぼ終わらない鬼畜授業課題
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ねこさん(プロフ) - はい！頑張ってくださいね♪ (2021年11月22日 17時) (
レス) @page14 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
アイオライト(プロフ) - ねこさんさん» ありがとうございます。不定期更新ですが頑張って続けていきたいと思います (2021年11月22日 17時) (レス) id: a561428f10 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - え、天才？あ、初コメです！お気に入り登録させていただきました！！続きも頑張ってください！！(^▽^)/ (2021年11月21日 0時) (レス) id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
アイオライト(プロフ) - 倒したを倒したさん» これからも性癖ブッ刺さるように頑張ります (2021年7月14日 8時) (レス) id: a561428f10 (このIDを非表示/違反報告)
倒したを倒した - 俺も主人公の設定が性癖に刺さったんやけどw皆俺の性癖刺すの上手すぎWw (2021年7月13日 18時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイオライト | 作成日時：2021年3月30日 0時
