愛想い想われ（緑） (ページ10)

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だって、ね？

ミ｢あ！忠義くん！Aさん！｣

学校で忠義といると、よく会うし

『ミキ、お前まだあいつと付き合ってんの？』

ミ｢あいつとか言わないで！忠義くんには関係ないじゃん！｣

『せやけど、』

ミ｢もう！Aさんからもいい加減過保護やめろってゆってやってください！｣

｢う、うん｣

そう言ってプリプリしてるミキちゃんと、
そんなミキちゃんにブツブツ言いながらも優しい顔して頭に手をやる忠義。

ミ｢あ！Aさん！こないだはジュースありがとうございました！｣

｢あ、いいよいいよ！気にしないで｣

『Aに買ってもろたん？』

ミ｢ううん、自販機のルーレットで2つ出たひとつを後ろに並んでた私にAさんがくれたの｣

｢当たった私以上に後ろのミキちゃんが騒いでたからね？
びっくりしちゃったもん(笑)｣

うへへ、なんてゆってニコニコしてるミキちゃん。

ミキちゃんが漫画みたいにもっと、性格が悪くて
突っかかって来るような子だったら

心から恨めたのに

忠義がいる所でもいない所でも話しかけてきてくれて
Aさん！って私にも懐いてきてくれて
忠義の事自慢されるのかななんて思ってても
ミキちゃんの口から出るのは彼氏さんのことばっかりで
喧嘩した、だの
昨日どこどこに行った、だの

ある時には泣きながらもうどうしたらいいかわかりません、なんて彼氏さんとの悩みを打ち明けてくれたことだってあった。

ミ｢あっ、もうこんな時間、次の授業間に合わない！
やばい！忠義くんAさん、バイバイ！｣

『慌ただしいやっちゃなほんまに』

｢可愛いじゃん、ほんとに｣

そんなミキちゃんに嫉妬してる私が、一番憎い