愛想い想われ（緑） (ページ5)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:95,956 hit

5. ページ5

・

｢……ここ｣

『そんなんもわからんの？』

よいしょ、なんて言いながら起き上がった忠義は隣に座ってきて

『ここはなー、こうして、そうそう、こうすんねん』

｢わ、できた｣

『な？簡単やろ？』

なんて言いながら優しく笑うから。

｢、うん｣

『もー俺眠たいねん、寝よ』

そう言いながらベットに逆戻りした忠義。

あとちょっとで終わる、なんて思いながらなんとかこの課題だけ終わらそうと頑張ってると

『A』

｢ん？｣

『ここ。』

そう言いながら寝転んでる自分の横をぽんぽんしてる忠義。

｢あとちょっとで終わるから｣

『もうあとでええやん、今来て。』

｢もう、｣

もう、なんて言いながら満更でもない私は

当たり前のように忠義の横に寝転ぶ。

『ん、』

そう言って差し出された腕に頭を乗せると

腕の先の手のひらは私を包むように頭の上に着地して

そのままぎゅっと抱き寄せられるから

体はくっついて。

何回されても慣れることはなくて、火照る体。

だんだん降りてくる瞼。

苦しくなる、心。

そんな事を思ってるなんてきっと知らない忠義と共に眠りについた。