Prologue ページ1
「A!ごめん待たせて。」
『んーん、私も今来たところだから大丈夫。』
そういって駆け寄る彼を見つけ、無意識に前髪を梳かす。
そんな私を見るなり
「今日も俺の為におしゃれしてきてくれたの?かわいい(笑)」
だなんてくさいセリフもサラリと言ってのける。
隣に来るなりさらっと手を繋ぎ「行こ?」と顔を覗き込んでくる彼は
私の大学の先輩であり彼氏の中島健人。
なぜ私のような平凡女子と付き合ってくれているのか今も不思議に思ってしまう程、彼は超高スペックで。
当然モテモテなわけであって、私も最初はかっこいい人いるなくらいに思ってた。
そんな健人君を私は行きつけのカフェでよく見かけていた。
クールでスタイリッシュな割に頼んでいるのはいつもイチゴオレ。あの見た目でイチゴオレが好きなんてギャップすら味方につけてんのかよと思った矢先、
パチッと目が合った彼がこちらに来た。
(やば…見すぎた?)と思ってたら
「君いつもここで勉強してるよね?名前聞いてもいい?」
だなんて口説かれて、
『あ…Aでしゅ』
「っぶは、緊張してる?かわいいね(笑)」
まさか声を掛けられるなんて思っていなかった私は盛大に噛んで
健人君に大爆笑されたっけ、、、
そこからキャンパスで会う時やカフェで度々声を掛けられ、
健人君の大胆なアピールにだんだん惹かれて付き合うことになった。
優しくて、余裕があって、物知りで、スポーツもできる
まさに完璧で王子様みたいな健人君と毎日幸せに過ごしている。
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作者名:# 希羅 | 作成日時:2022年4月13日 1時