02話 ページ8
休日の課外授業の振り返りだという歩美達もとい少年探偵団の彼らは、青ざめそうになる降谷の心の内などつゆ知らず、悪気もなく久々に会えた降谷の事を「安室」と呼び続けた。
「じゃあね!安室さん!」
そして、彼等は台風の様に去っていった。
残されたのは安室と呼ばれ続けた降谷と店員だけ。
降谷はゆっくり、ぎこちなく前を見る。
降谷の視界に、店員のエプロンの胸ポケットに付けられた「桜木」と書かれた名札が目に入る。
そう、そこには半日程前に時間を共にした桜木Aが居た。
「元気な子供達でしたね!
改めまして…いらっしゃいませ。」
そう言うと、Aは一礼した。
【客に深入りはしない】という接客業の基本を忠実に守ったAが安室と呼ばれた降谷をどう解釈したのか分からない。
けれど、一般人がダブルフェイスという事情を知る可能性はあまりに低く、客と店員とはいえ、初対面ばりのAの対応に降谷は目を覆いたくなった。
「何かご希望があればお聞きしますよ。」
ここで誤解を解く事も出来たかもしれない。
けれど、偽名を使っていたと思われるのが嫌で、咄嗟に降谷は再び安室の仮面を被った。
単純に、嫌われたくなかった。
一瞬手前にあった白い菊に手を伸ばしかけたが、降谷はその手を下げた。
「花束を2つ作って頂きたいんです。
同じ物を2つ。」
「かしこまりました。」
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虎鉄(プロフ) - 朔夜さん» この話において優しいは最高の褒め言葉です、ありがとうございます涙。まさにその通り、ちょろっとしか知りませんがその方をイメージしております!ほっこりをお届け出来ているなら心底ホッとしました。 (2018年6月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - あー、なんて優しい話だー。うっかり某特命係の行きつけを思い出し、かってにリンクさせてホッコリ.....。幸せという花束、ありがとう(^-^) (2018年6月30日 19時) (レス) id: 52c615fe9b (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» 即減速したので大丈夫でした笑。この道路でこの制限速度はちょっと…と思いながらも、車社会なので一発免停に怯える毎日です。ご心配お掛けしてすみません!本当にいつもありがとうございます涙。 (2018年6月27日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» 頑張ってきた発言にホロリときそうでした…数字に囚われて精神的に更新に追われてた部分があったので、2日休むだけで大分プレッシャーから解き放たれました笑。未だスランプ中ですが汗。警察学校組を下手に書きたくないってのもあるかもしれません… (2018年6月27日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - そして覆面Σ( ゚Д゚)!!免停は免れたのでしょうか((( ;゚Д゚)))?気を付けてください(>_<) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3760492a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年6月15日 0時