07話 ページ45
「貴方でも、プレッシャーに感じますか？」
隙あらば相手の懐に入ろうとする安室透の悪い癖が出た、と降谷は他人事の様に思った。
降谷のままでは恐らく飲み込んだであろう言葉も、不思議なことに安室透ならばいとも簡単に言えてしまう。
思わず口に出た台詞を取り消せる筈もなく、安室を取り繕う降谷はただAの言葉を待つ。
「緊張…するんじゃないですかね？」
「何だか他人事の様ですね…」
煮え切らない曖昧な返答では引き下がることが出来ず、降谷は食いさがる。
「考えられないから…ですかね。」
「え」
「あ、安室さんがどうとかじゃなくて‼
自分が、お客さんじゃない誰かに料理を振る舞うというか、一緒になるって事をここ数年考えた事なくて…」
トドメを刺された訳ではないと分かり、降谷は心の中でホッと溜息をつく。
ここは一先ず切り替えて、降谷は努めて明るく返す事にした。
「まぁ…朝と昼は花屋さんで、夜は自分のお店だと中々自分の時間も取れないですよね。
きちんと休まれてますか？」
よく考えれば、そうだ。
昼間は安室として花屋で会う事が出来る。
夜はあの優しいオレンジが何者も拒まず、Aはあの場所で降谷をいつでも出迎えてくれる。
行けばAに会えることだけに目が向き、失念していた。
状況は違うが、降谷も3つの顔を使い分けたからこそ、その大変さは誰よりも分かる。
(この人は、いつ休んでいるんだ…？)
「きちんと休んでますよ、今もこうやって。
お日様に当たって、心地良い風が吹いて、美味しいサンドイッチが食べられて。
これ上ない程、素晴らしい休息です。」
太陽を見上げたAの瞳が、その眩しさに負けて、細められる。
そのまま目を閉じ、大きく伸びをして深く息を吸い込んだAを見て、降谷は違和感を覚えた。
「桜木さん、寝ても良いですよ？」
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虎鉄(プロフ) - 朔夜さん» この話において優しいは最高の褒め言葉です、ありがとうございます涙。まさにその通り、ちょろっとしか知りませんがその方をイメージしております！ほっこりをお届け出来ているなら心底ホッとしました。 (2018年6月30日 20時) (
レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - あー、なんて優しい話だー。うっかり某特命係の行きつけを思い出し、かってにリンクさせてホッコリ.....。幸せという花束、ありがとう(^-^) (2018年6月30日 19時) (レス) id: 52c615fe9b (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» 即減速したので大丈夫でした笑。この道路でこの制限速度はちょっと…と思いながらも、車社会なので一発免停に怯える毎日です。ご心配お掛けしてすみません！本当にいつもありがとうございます涙。 (2018年6月27日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» 頑張ってきた発言にホロリときそうでした…数字に囚われて精神的に更新に追われてた部分があったので、2日休むだけで大分プレッシャーから解き放たれました笑。未だスランプ中ですが汗。警察学校組を下手に書きたくないってのもあるかもしれません… (2018年6月27日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - そして覆面Σ( ﾟДﾟ)！！免停は免れたのでしょうか((( ；ﾟДﾟ)))？気を付けてください(>_<) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3760492a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎鉄
| 作成日時：2018年6月15日 0時
