検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:14,748 hit

第5章。。。。。 ページ6

無理もないよね。部外者が突然、仲良くなったんだもの。


けど、その考えは浅はかだと思う。

自分はなにもしないで、恨むだけだなんて。そんなことを考えていると、門が見えて来た。



「 アーヤ!どうかした…? 」


軽やかな声が聞こえて振り返ると、翼が心配そうな顔をして、立っていた。

深い感情の渦に呑まれそうになって、急いで視線を逸らす。


「 ううん…大丈夫。気にしないで。……それより、翼、朝練は? 」

僅かに眉を上げながらも、私の質問に軽く答える。


「 あぁ…今日は休み。なんでも、部長と副部長、それと部員5名が風邪で休みらしいから 」


「さっき、部員からLINEが来た」なんて笑う翼の姿が、酷く寂しそうに見えた。




「 そうなんだ…じゃ、行こっか 」

「 うん、いいよ 」



2人で歩くと、酷く長い時間の様に感じた。もう少しで教室に着く…そんな時だった。


「 アーヤ…足、あざ出来てない?どうしたの?誰かに……やられた? 」


______っ



「 ぇ…いや、なんでも…… 」


うかつだった。今日に限って、短い靴下を履いてきてしまった。

傷口が、見えてしまっている。


「 なんでもなくは、無いでしょ 」


翼の凛とした瞳が、怒ってる様に見えた。……怒ってるの?



思わず無言で見つめ返すと、翼の顔が寂しそうに歪んだ。何処か屈折した光が入り混じる。


「 アーヤ…俺には、言えないこと? 」




「 ……うん 」

私は、罪悪感を噛み締めながら、そう頷いた。

第6章。。。。。。→←第4章。。。。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:美門翼 , kz , 立花彩   
作品ジャンル:泣ける話
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リーリック(プロフ) - 綺夜音さん» (^◇^) (2018年4月3日 15時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
綺夜音(プロフ) - Disney★さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年3月31日 8時) (レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
Disney★ - 綺夜音さん» 凄い面白いです。更新待ってます。頑張ってください! (2018年3月29日 14時) (レス) id: 9f53b71922 (このIDを非表示/違反報告)
綺夜音(プロフ) - リーリックさん» (*^▽^*) (2018年3月23日 12時) (レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
リーリック(プロフ) - 綺夜音さん» どいたまです! (2018年3月22日 23時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:綺夜音 x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。