文字のない愛を。-2- (ページ2)

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その後、班のみんなで別の場所へ行ってみたり、プリクラを撮ったり結構充実した時間を過ごした。

　

みんなと合流する前、聡が周りに話すかどうか決めたいけどどうする？と提案してきたため、

聡と付き合ってることは一応内緒にしておきたい、と私が言った。

そのため、

繋いだ手を離し、いつものクラスメイトとして一緒に過ごした。

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けれど、やっぱり今さっきのことだったから脳内は感情の整理で忙しなくて、

告白されたのに、幻想か何かだったんじゃないかと考えてしまうほど忘れられない。

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帰りのバスでの出来事

一緒の座席に座る心音は、私と聡が二人でいた間の三人が撮ってた写真を見せてくれる。

写真を見てはクスクス笑うの繰り返し

　

慎太郎くんは騒がしくて笑いの天才だし、優太くんもなんだかんだはしゃいでるしで、

こんなハイテンション二人を纏めた心音、よく頑張ったなと頭が下がる気持ちだった。

そんなことを思いながら心音のスマホの写真を眺める
私の肩をつんっとする彼女

石「どうだった？聡くんと一緒にいて」

「あ、うん。楽しかったよ」

石「え、何もなかった訳ないよね？」

これ…心音には話した方がいいのかな。

内緒にしておきたいって言ったのは自分だけど、心音は仲良くなった子だし。
　

話してなくて後でいざこざになるのも避けたいからな…。

私は意を決して話すことにした。

聡に告白されたこと

まずはお試し期間として付き合うこと

話を聞いた心音は一瞬驚いた顔をしてみたが、すぐ嬉しそうに笑い、おめでとうと言った。

石「やっぱり二人はお似合いなんだよ～。

成立おめでたい！！

また今度、その話聞かせてね！」

「うん。ありがとう」

両手を握って喜びを噛み締めている心音を見て、ホッと息をついた。

話しておいて良かったのかも。

ちょっとスッキリした。

とりあえず、これはこれでいっか。
　
　

何か話してたら少し眠くなってきた…

さっきお腹いっぱいにご飯食べたのも関係してるよね、絶対
　

到着時間は17:40らしく、学校までまだ時間あるし、これくらい寝ても平気だよね

だんだん落ちてくる瞼に抗うことなく、私はそのまま窓に体重を預けて眠りにつくことにした。