彼を想ってはいけない【宮地】 ページ8
あと数日で死んでしまう身なのにいつも思い出すのは大好きな貴方。
一か月前に別れを告げた。死んでしまうから。
もちろん病気のことは言ってない。
『ゴホッ…ゴホッ…うっ…』
私は謎の病にかかってしまった。治療法なんてないし薬なんてもんはもちろんない。
最近は咳き込んでは血を吐いての繰り返し。
体は麻痺するし急に意識が遠のいたりする。
さらに呼吸も困難になってきた。
『あと…何日かな…』
最後に彼に会いたかったな大好きな彼に。
＊
目を覚ますと看護師さんたちが慌ててた。
あ、また意識失っちゃったんだ…
看護師さんはこちらに気づき何か言ってる。
が、その何かが聞こえない。
耳も聞こえなくなったようだ。
それに気づき看護師さんはホワイトボードを取り出し文字を指さした。
【耳がきこえなくなりました？】
私はこくっと頷いた。
私は看護師さんにそれを貸してとジェスチャーすると渡してくれた。
【私もうすぐ死ぬんですか？】
そう書くと看護師さんは辛い顔をして頷いた。
すると看護師さんは驚いた様子でドアを見た。
慌ただしくドアに向かっていた。
「…せ…！…に……ろ！！」
微かに本当に微かに大好きな彼の声がした。
幻聴だろうと思ったけれど思えなかった。彼が目の前にいたから。
「………！」
何を言ってるのかわからなかった。
私はホワイトボードに【私、耳が聞こえないの】。
彼は辛く悲しい顔をしたけど私から乱暴にホワイトボードを奪った。
【どうして言わなかった。なんで別れようとか言ったんだよ】
彼は再び私にホワイトボードを貸した
【言いたくなかった。辛い想いさせたくなかった。未練を残したくなかったの。】
【自分勝手なこというんじゃねーよ、俺まだいいよとか言ってねーし。てか言わねーし。】
【うん。でも、こうやって会ったら未練が残ってきちゃった(笑)】
【アホ、轢くぞ。Aもう一度言う。俺とまた付き合え。】
いきなり付き合えという文字をみたら涙がでてしまった。
キヨをみると慌ててる。
【いいの？私、死んじゃうよ？】
【その間だけでいい。むしろお前といたい】
【じゃあよろしくお願いします】
キヨをみると酷く顔を赤らめていた。そして、乱暴なキスをした。
＊
次の日の早朝、私は息を引き取った。
最後に言えた言葉はちゃんと言えただろうか。
『キヨ…ぁ…いしてる…』
「A…っ！俺も愛してる…！」
最後の言葉はしっかり聞けたよ愛してるよキヨ＿
‐余命無限の愛‐
彼と会ってはいけない【実渕】→←彼を無視してはいけない【紫原】
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れーたん - 忙しい中書いてくれてありがとうございました！すごく良かったです！ (2014年7月19日 14時) (
レス) id: ecfdd5f91d (このIDを非表示/違反報告)
れーたん - ふろーとまかろん.さん» 遅くても大丈夫です！修学旅行、楽しんで下さい！ (2014年5月24日 12時) (レス) id: ecfdd5f91d (このIDを非表示/違反報告)
ふろーとまかろん.(プロフ) - れーたんさん» 了解です！ですが、明日から修学旅行なので遅くなりますがそれでもいいですか？ (2014年5月23日 19時) (レス) id: a73db4460d (このIDを非表示/違反報告)
れーたん - リクしても大丈夫ですか？青峰くんで、切ない、辛い感じの話をお願いします！ (2014年5月23日 10時) (レス) id: ecfdd5f91d (このIDを非表示/違反報告)
ふろーとまかろん.(プロフ) - (=綾ω猫=)さん» 笠松さん、初めてなので下手になるかもですが、ぜひかかせていただきます (2014年5月16日 21時) (レス) id: a73db4460d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふろーとまかろん. | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/macaron1017/
作成日時：2014年2月1日 0時
