ろく ページ7
タコパしたい!と私が唐突に言ったワガママに、ジンとベルモットは戸惑いもせず対応している
いや、それはありがたいんだけどね…?
ジ「ウォッカ、この辺にある魚屋から最も上等なタコを見つけて買い占めてこい」
ベ「あら、もしもし?…そこにたこ焼き職人のシェフはいるかしら?」
待て待て、色々とおかしいぞ
ジン、タコ買い占めってどんだけ食べるんだよ
ベルモット、たこ焼き職人のシェフはおそらく呼び寄せる(?)もんじゃない
そもそもたこ焼き職人のシェフなんて存在するのか?
ベ「A! 安心してちょうだい、一流のたこ焼き職人が見つかったわ」
いたーー!?
ウ「アニキ…極上のタコ見つけて来やしたぜぃ…(ゼェゼェハァハァ」
両手に袋を下げて猛ダッシュしたであろうウォッカはもはや息切れどころか虫の息
なんで車で行かなかったのか疑問でならない
ジ「ふんっ、これはいいタコだ…(ニヤァ」
タコを左手に持ち、右手で包丁を振りかぶるジンはそれはそれはとても恐ろしく…ん?
包 丁 を 振 り か ぶ る ?
そういえばジンって料理できたっけ…?
スパァンッ
勢いよく振り下ろされた包丁はタコを切ることはなく、ただまな板へと行き着いた
貴「…(ブフッ」
思わず吹き出した私は腹を抱えながらジンの側へと歩み寄る
貴「ジン、包丁の持ち方はこうだよ。左手はネコさんにして」
そう言いながらタコを切っていく私に、真顔でスマホを向けるベルモットがいたなんて知らない知らない
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作者名:あいにゃ | 作成日時:2020年4月28日 0時